ジェシー・ジェームズの暗殺のヘチマのネタバレレビュー・内容・結末

前半は気が遠くなるほどスローペースの展開で眠りかけましたが中盤頃から引き込まれるほど面白く、息を飲む展開。映像は始めから終わりまで本当に美しかった。

ジェシーとボブの関係が今にも引き千切られてしまいそうなほど危うい糸のようで苦しかった。若さ故に純粋で、意思も固まらない真っ直ぐなボブの気持ちに、ジェシーは惹かれて段々と心を開こうとしていったんだよね...でもだからこそボブは不安定で、ジェシーも振り回されてしまうのに、それ以上にボブを信じるジェシーの悲しい瞳に何度も涙が。
ジェシーには初めからこうなることが全て分かっていていたのか分からないけど、少なくとも中盤でボブを仲間にした時には、既にボブに殺されるなら良いと思ってたんでしょう。もちろん殺されずに済むならそれが1番だったんだろうけどね。

ボブは自白してた通り、憧れであるジェシーに殺されるのが怖くて、その後の称賛がほしくて殺したんだと思う。ただその理由だけで。それをひっくるめて分かって黙って殺されたジェシーおじさんの心の痛みよ...若いって怖い。

ブラッドピットの演技が凄かった。なんであんな悲しい視線つくれるの！？！？ケイシーもなんであんなキラキラした目から不安定な視線つくれるの！？！？

ジェシーがボブに対して気持ちを打ち明けるシーンで、疑われたボブが聖書に手を置いてでも言ってやろうかみたいな発言をした後の、ジェシーが殺される直前に子供が口ずさんでる言葉。調べたらヘブライ語聖書の一節なんですね。すごい演出。