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チャーリーとチョコレート工場のmkのレビュー・感想・評価

4.0
今日はハロウィンだけれど、ホラー映画を観る気にもならなかったので、こちらを再鑑賞。

工場内に突然広がる色鮮やかな空間やウンパルンパの登場は『オズの魔法使』を思い出す。オズ以外にも、『2001年宇宙の旅』などの名作へのオマージュが多く含まれていて、子供の頃に見た時と、映画をたくさん観るようになった今観るのとで、捉え方や楽しみ方が大きく変わる映画だった。

ティム・バートンお得意のシュールさをふんだんに加えた世界観がめちゃくちゃ面白い。ウンパルンパがクセになる。1939年の『オズの魔法使』では、小人症の俳優へのギャラの少なさが問題になっていたので心配になり、165人分のウンパルンパを一人で演じたデュープ・ロイのギャラを調べたところ、100万ドル貰ったらしい。この映画の面白さにおけるウンパルンパの功績やジョニー・デップの1800万ドルと比べると、やはり少ないように感じる。

あと、リスがクルミを選別するシーンは、CGかと思いきや、実際にリスを半年かけて調教していて、本作観賞後に観たメイキング映像がとても面白かった。他にも本編を観るだけではわからないところでも相当凝った作りになっていそうなので、ちゃんとメイキングを観たい。

ファミリー映画でも、大人も楽しめるようにしっかり作り込まれていて、そういう映画を子供向けで済ますのって、すごくもったいないなと実感した。また本作は、地上波の放送で、何度か観ていたのだけど、やはりカットされているシーンも多かったようで、初めて観るシーン(例えばインドのくだり)もいくつかあった。こうやって、地上波放送の定番作品をフルで観直していきたい。
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