◆あらすじ◆
ごみ集積所に切断された人の腕が発見される。その身元は谷中浩平(忍成修吾)であり、浩平は妻の智美(派谷恵美)と幸せな暮らしをしていたと思われていた。しかし、実態として浩平は智美に対して暴力をふるっていた。浩平の暴力がエスカレートするにつれて、智美の精神が不安定になっていく。
◆感想◆
その人の中身を知らずにくっついてしまったカップルの食い違いから始まる歪んだ結婚生活を描いたものになっていて、浩平と智美の精神的な変化が興味深い作品でした。
合コンで知り合った浩平と智美ですが、浩平が弁護士だと職業を偽ってつきあい始めたため、そのことがバレて智美に激怒されます。智美も弁護士という肩書きが全てだったことが明らかになり、この点で既に齟齬が生じており、上手く行くわけが無いカップルでした。
そこから、浩平が一度、智美を殴ったことから2人の関係は歪み始めます。ここから浩平も智美も精神的に異常をきたしていきます。浩平が一方的に強くなるのではなく、智美もやがて得体も知れない姿を見せていき、これが非常に怖いと思いました。
ラストはかなり予想外の展開で驚きました。実話がベースの作品ですが、どこまで本当なのか分かりませんでした。
家庭内暴力の恐ろしさや危険さを描いた作品として見て良かったと思います。しかし、他の方にはお勧めしにくい作品ですね。
鑑賞日:2023年12月27日
鑑賞方法:Amazon Prime Video