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君よ憤怒の河を渉れのまのレビュー・感想・評価

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)
2.9
高倉健主演のアクション・サスペンス作。
殺人事件を疑った主人公が逆に罪を擦り付けられ犯人として追われるハリウッドの「逃亡者」の様な作品。

田中邦衛演じる男が警察に「犯人はこの男か?」と聞かれ「この男です!!」と高倉健を指さすシーンがめちゃくちゃ笑える。笑えるシーンじゃないんだけど度々この回想シーンが出てきて邦衛が「この男です!!」って言うのがツボです。

高倉健主演映画の中ではかなりアクション要素が強い。
もろ着ぐるみな熊と戦ったり、走る馬車に飛び乗ったり、乗ったことないセスナをいきなり操縦したりと、派手な演出の割に当時の映像なんでアクションはあまり迫力がなくツッコミどころも満載。

しかし役者は高倉健、田中邦衛、原田芳雄、大滝秀治など個性が強すぎる役者が多数出演し、名演技をみせてくれるのでどこか全体的にB級っぽい感じをカバーしてくれる。

特に原田芳雄演じる刑事は松田優作の様な見た目、犯人逮捕に命をかける男で良い味を出している。

サスペンス的な作風を予想してたけど良い意味で裏切られた作品。
ま