走る屍

なんだかおかしな物語/ボクの人生を変えた5日間の走る屍のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

思春期boyの変わった成長物語の話かと思いきや、予想外にボビーに感情移入してしまいまして…映画的に爽やかに終わってるんだけど、わたしにはボビーが最終的に自殺してしまうと思えてならない。どんなに重いにしろ軽いにしろ悩みを抱えて自殺願望持ってても、若ければ希望があって、立ち直ることができる。主人公が飛び込んだ精神病棟では五日間しか滞在していないし、通過点でしかない。終点になるかもしれないボビーのことを考えると自分と重ねて酸っぱい想いが湧いてくる。見終わった後映画の情報を探したら、原作者が自殺したことを知った。だから、わたしにはよりこの作品は表向きの爽やかティーンの更生ストーリーじゃなくて、もっと重い想いが忍び込まれてるように感じた。歳を重ねると綺麗事を並べても、やり直しが効かないことが増えてくる。表面では飄々としてもふとした時に余裕のなさが露見したり、コントロールできなくて爆発したり…痛々しい…
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