まだまだミュージカル映画黎明期真っ盛りな、俳優も演出・撮影も未熟で試行錯誤している感じが見えて、ある意味楽しい。
ストーリーとナンバーが完全別個の存在として並立しているところとか、終盤の華やかさだけを猛プッシュしてステージの設定をガン無視したレヴューとか、まさに30年代初頭のミュージカル〜!と思いながら観ていた。
とはいえ、豪華に見せる演出(ジャバラの鏡で白黒を交互に見せるやつとか)はこの頃からものすごく研究されていたことが分かるし、バスビー・バークレイの人間万華鏡風なショットが既に入っていたのは面白かった。
本人役での出演だったフレッド・アステアは、ダンスへの絶対的信頼はあれど演技をさせるには不安…みたいなMGM側の思考があったのか、使いあぐねている感があった。まだあくまで「ブロードウェイの人」だったのかな。
三ばか大将!!おかしなおかしなおかしな世界でも見た!!!!!!