殺し屋とターゲットがいつの間にかボディーガードの関係となり、更に恋愛にまで発展するという、フランス映画「めぐり逢ったが運のつき」のリメイク。
こういった殺し屋を日常生活に溶け込ませた設定は、ナイト＆デイやMr＆Mrsスミスなどでも見られるが、本作も例外なくユニークである。生真面目だがどこかトボけた殺し屋を名優ビル・ナイが好演。相手役のエミリー・ブラントも蓮っ葉な役どころから恋する乙女になる過程をうまく表現していた。笑ってはいけないと思いつつ、ついつい口元が緩んでしまう。
派手なアクションや緊迫感のあるドラマはないが、ヨーロッパを舞台にしたゆる～い展開に、程よい心地よさとシュールな雰囲気を楽しむことができる。
