ALABAMA

死なない頭脳/美しき生首の禍のALABAMAのレビュー・感想・評価

3.8
アメリカのSFホラー作品。再生医療の天才である主人公の男は恋人と自身の別荘へ向かう途中に事故を起こし、恋人は頭部が切断され死んでしまう。しかし彼は、自ら開発した薬を恋人に投与し、恋人は頭だけの存在として蘇る。恋人は自分のエゴで勝手に蘇らせた主人公を憎み、また主人公は彼女に身体を与えるために犠牲となる女性を探す。尊厳死や再生医療など倫理的な問題をも感じさせる内容であった。
監督ジョセフ・グリーンは表情を撮ることに長けた監督であると思う。顔のクローズアップから役者の細やかな表情を見事に引き出している。特に恋人役のバージニア・リースはほとんどが頭部のみの出演で、より表情が際立っていた。まさに「表情の映画」だった。「天才と狂信者は紙一重である」というセリフが印象的な隠れた名作。原題は『THE BRAIN THAT WOULDN'T DIE』。
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