るい

三大怪獣 地球最大の決戦のるいのレビュー・感想・評価

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)
3.6
やってまいりました
姉さんと巡るゴジラ
今回はついに5作目において
ゴジラがヒーロー怪獣路線に移行し始め
キングギドラがついに登場した今作
話は
異常な温暖異変が起きた地球
1月なのに猛暑が続き、流星群が連夜続いていた、そんな中
一つの巨大隕石が黒部渓谷に落下
同じころ警視庁の進藤刑事が極秘来日してくるセルジナ公国のサルノ王女の護衛を命じられていたが
王女の乗っていたチャーター機が王女暗殺を狙う一派によって墜落させられる
数日後
東京に金星人を名乗る男装した女性が地球の大変動を訴えていたが
そんな予言を信じてもらえるはずもなく
さらに阿蘇にも彼女は現れラドンが復活すると言い出すと、本当にラドンが現れたのだった‥‥
モスラ対ゴジラに続く怪獣映画10周年記念作第二弾が今作で、それに相応しく
ゴジラ、モスラ、ラドンの東宝オールスター怪獣が金星からやってきたキングギドラと戦う豪華版
やはり特筆すべきは
ゴジラが初の善玉として描かれたこと
最初の頃こそラドンと戦っていた、
ただの怪獣だったが
モスラの説得によりキングギドラを倒すためラドン共々モスラに協力するという展開になる
モスラが説得するという擬人的表現が初めて表れたのも今作から
小美人が怪獣語を理解してるっていうのが凄い🤣🤣🤣🤣
とにかく今回怪獣をメインに据えつつ
人間側にも
サルノ王女を巡るゴタゴタがあり
どこかのハリウッド映画みたいな話が展開する
そのサルノ王女と関わることになる進藤刑事を演じた夏木陽介がカッコよかったな
他にも
小泉博と星由里子が前作から違う役だが続投
キングコング対ゴジラに出ていた
若林映子さんがまたエキゾチックで美しい王女の役を演じる
にしてもキングギドラですよ
実はキングギドラ、最初は全身金色ではなかったんですよね
ジャケはDVDのパッケージなんで、あれなんですけど、本作の劇場ポスター見れば分かるんですが
実は首と胴体、尻尾と足は青
羽が根元から
青、白、赤の三色のグラデーションになっているんですよね
これ確か造形製作の村瀬継蔵さんのインタビューかなんかで、女性スタッフが撮影本場寸前に
あのカラーのキングギドラを見て、
「金星から来たから金色だと思った」って発言を円谷さんが気にいって
急遽全身金色に塗り直したってエピソードがあったんですよ💦
ちなみに特技の川北さん曰く
ラッカースプレーによるカラーリングを本格的に導入したのは本作かららしい🤔
でもってとにかく操演が難しい怪獣だったと
よく言われてますねキングギドラは🤔
三ツ首は動くし
空飛ぶし
おまけに人も入るしで
インタビューを聞くとだいたい
てんてこ舞いだったと
そんな皆さんの努力があってこそ
あのキングギドラの素晴らしい演技なんだな
とにかく誕生シーンのアニメ合成が凄いし
(光の線が徐々にキングギドラの形に変わっていくんです)
光線による市街地破壊シーンも凄いし
なんだかんだ今作1番美味しかったのは
キングギドラだと思う
だからこそ人気者になって
長年のゴジラのライバルとして君臨してたんだなって思いました
そんな次回もキングギドラ
るい

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