そらち

三大怪獣 地球最大の決戦のそらちのレビュー・感想・評価

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)
2.0
うーん。
4作目までは、怪獣は「人ならざるもの」として、(ほぼ)意思疎通のできない「災害」として描かれていたが、本作から完全に擬人化している。
「脅威性」は欠落して「かわいい怪獣」になってしまっているので、緊迫感も何もなく、気持ちも入っていかない。
昼間の子供向け番組を見ているかのようなレベル。
ドラマ性というより、「怪獣たくさん出して戦わせたらおもしろいんじゃね?!」というコンセプトだけで走っているようで、「怪獣エンタメ」としてはいいのかとしれんが、「映画」としての面白さは薄い。
本多猪四郎はマジでよくわからん。
ただでさえ怪獣が4匹も出てきてゴチャついてるのに、金星人とかいう謎の設定も持ち出してきて、さらにゴチャついている。
特に金星人であることや、追ってきた殺し屋など、メインストーリーと関係ないので、本当なぜ入れたのかよく分からない。
ノリで誰かが「金星人も出したらおもしろいんじゃないですか!」って言ってなんとなく進んでいったのではないかと予想される。
キングギドラだけ造形と動きがめちゃリアル。
なんか、こういう「おちゃらけおもしろ映画」が続いていくんなら、正直この先きついなあ。
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