甲冑

嘘つきヤコブの甲冑のレビュー・感想・評価

嘘つきヤコブ(1975年製作の映画)
3.0
■DEFA映画特集二日目の記録。

・グンダーマン(2018) 3
東ドイツの夭折のシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダーマン(1955-1998)の生涯を描いたフィルモグラフィー。働いていた工事現場は『石の痕跡』での党が絡んでくる現場も彷彿。グンダーマンの(俳優さんの)歌は結構ストレートな感じで普通に良かった。そのあとアンドレアス・ドレーゼン監督のトークがあったが質疑応答でのシネ・ヌーヴォのジジイたちときたら時間がないから手短にと言っているのにだらだら雑感を述べたり、通訳がいるのにドイツ語をひけらかした上セルフ通訳したり、あげくにわざわざ海外から来た監督を前にグンダーマンはロクデナシの無責任野郎と質問でも何でもないDISをかまして、さすがに司会の人も「ムカつきます」と言い返したりなかなか酷くて最高だった。

・嘘つきヤコブ(1974) 3
1944年のポーランドのユダヤ人ゲットーでの生活というものが垣間見れる貴重な映画だった。実際はもっと陰惨だろうけど女の子が貧しいながら伸び伸び暮らしていたり、クソ働かせられながらも家に帰ったり外出できたりまだ収容所なんかよりマシではある。が、ナチ将校にボコられながらも主人公のオッサンを助ける良い旧友が絶望して突然自殺するなどショッキングな場面もありやっぱり辛い。ソ連軍がナチを制圧しに来てくれる事が生きる希望というのにDEFAっぽさを感じる。
甲冑

甲冑