嘘つきヤコブの作品情報・感想・評価

嘘つきヤコブ1975年製作の映画)

JOKOB DER LUGNER

製作国:

上映時間:100分

3.6

「嘘つきヤコブ」に投稿された感想・評価

Shoty

Shotyの感想・評価

3.7
彼のちょっとした嘘でゲットーの住人たちは 恐怖 不安 悲しみ 失望の中から小さい希望を見つける。嘘だろうがなんだろうがあの状況で人が希望を持てるのは素晴らしい が そんなちっちゃい希望をどでかい絶望に変えないように必死になる希望の担い手Jakobが1番つらかろうに つらかろうに
TsutomuZ

TsutomuZの感想・評価

4.0
偽預言者とナチスドイツゲットーそして東ドイツが嘘で重なり合う。

1974年東ドイツを生きた役者さんの顔がまるでドキュメンタリーのようだ。
簡単な演出で感情をコントロールしようとしなかったところがよい。二回流れるヤコブの涙はどちらも効果的であり、特に最初のそれは映画内で語られない物語を十全に感じさせる。
時折展開される二種類の非現実世界は在りし日のヤコブを、そしてイノセントなリナの夢想を美しく(美しすぎるよう)表現し、音楽や服装などからもわかりやすく対照を描き出す。
終幕のキューとなる少女の一言は心に刺さる。
子供を単に演出の道具としてだけでなく、それ自体ひとつの構成要素とした点でライフイズビューティフルとは一線を画す。
yayuyo

yayuyoの感想・評価

3.5
DEFA70周年 知られざる東ドイツ映画 特集にて。

アカデミー外国語映画賞に唯一ノミネートされたDEFA作品。
『聖なる嘘つき/その名はジェイコブ』として、ロビン・ウィリアムズ主演でリメイクされている。

ゲットーに住むユダヤ人のヤコブは、ある日偶然耳にしたラジオニュースでソ連がドイツへ侵攻中と知るが、うっかりその事を仲間に漏らしてしまう。
ヤコブがラジオを所持していると信じて疑わない人々へ、嘘を重ねていくヤコブ。

ヤコブのついた優しい嘘が、
ゲットーに住む人々の生きる糧となる。
病弱な少女リナにせがまれ、1人何役もこなしラジオ放送の真似事をするシーンは胸が締め付けられる思いだ。

ホロコースト映画の名作。
ハリウッドのリメイク版も見てみたい。
第二次大戦末期、ナチス支配下にあるポーランドのゲットー化されたある町、ユダヤ人ヤコブはひょんなことからソ連軍が間近に迫っていること知る。ところが知人に、自分はラジオ持っていてソ連軍接近の放送を聞いた、と嘘をついたことからユダヤ人のあいだに噂が立ち、解放が近いのではないか、と期待が広がってゆく・・・

米アカデミー外国語賞にノミネート、ハリウッドでリメイクもされたという。
みずからの嘘で退っ引きならぬことになってゆくヤコブ。時折インサートされる、ヤコブがレストラン店主だった頃の、妻や町の仲間たちとの何気ないシーンが余計哀しく見える。
そう、「この広い世界の片隅に」ではないが、その何気ない日常こそが、本当はいちばん貴重なのだ。

ヤコブが少女にBBCの放送だと偽って、見え透いたアナウンスをするシーンが可笑しい。
さんざん希望を持たせておいて、結局は・・・淋し過ぎる。
のん

のんの感想・評価

3.4

ユダヤ人ゲットーでの話。
偶然、ゲシュタポのラジオでロシア軍の接近を知ったヤコブは、このニュースを信じてもらうために「ラジオを持っている」と嘘をついてしまい、その嘘が更なる嘘につながる。

姪子にラジオ放送を真似て聴かせるシーンが、ユーモラスで悲しくて象徴的。