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キャタピラーのTのネタバレレビュー・内容・結末

キャタピラー(2010年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

なんとも衝撃的な作品。

戦地から四肢が無くなった状態で、送り返された軍人と、奥さんの話。

この軍人さんが、できた人なら良い話になるのだが、過去のフラッシュバックを見る限り、嫁に毎晩強要するる割には、子供を産めない体質を罵り、DVをしたり、戦場でも敵国の女性を追いかけ犯す感じの人だったので、いい人なわけもなく、終始胸糞悪い。

そんな夫でも、好きだったので面倒を見るが、不自由になりながらでも抵抗や、体を求められても答えるなどするが、堪忍袋の緒が切れたようで、反撃に出るようになる。

夫は、少し経ってから強姦のイメージがフラッシュバックし、女性側を自分に投影するようになり、ランタンの光を見ると、火事場でのシーンを、嫁さんが逆上し強姦すると、攻め立てた狂気を自分が感じるようになる。

こうなると、まっとうな精神状態ではなくなり、また動くこともできないのでなおさら気を紛らす事もできなくなる。

旦那が狂って、暴れまわる状態を見て、奥さんが気が触れたように笑うシーンは、逆に怖さをおぼえる。
かわいそうなシーンではあるが、それまでに行った行為をみると、同情はできなくなる。

終戦を迎えたあとに、入水自殺を行うが、今後の苦悩を考えると良い判断だったのかもしれない。

しかしながら、こういった状態になったのは戦争があっての事なので、戦場に向かっても良いことないし、怪我して戻っても良いことないしと、とにかく良いことがなにもないので、やはり戦争はしたらいけないと改めて思った。
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