キャタピラーの作品情報・感想・評価

「キャタピラー」に投稿された感想・評価

Mizuki

Mizukiの感想・評価

-
江戸川乱歩の芋虫を読んで以来ずーーーーっと気になっていた映画。

エログロ、しかも戦争系の古い映画でってなかなか手を出せなくて。数年前に臀部下から両下腿切断した方がいた時にこの映画のこと思い出して一度手に取って借りようって思ったけど、なんかリアル過ぎて気持ち的に見る気起きなくてそれ以来ずっと見れないでいた映画だったけど、dTVで配信されてて思い切って鑑賞してみた。

原作がなんともいえない胸糞悪いラストだったのを強烈に覚えてたから、ストーリーは抵抗なくスッと入ってきたけれど、撮影方法が気になって気になって調べた(笑)
正面から撮影するときは後ろに、後ろ向きのときは前で手足を縛って撮影して、布団で寝ているシーンの場合は、斜めに掘り込んである床の部分に、手足を入れて撮影してるらしい。
すごい!笑笑

正直ほんと倫理もクソもないけど、これは在宅介護という面でとても共感もてるし勉強になると思う。笑
なかなかに赤裸々というか、ドラマだと絶対お涙頂戴の感動で終わらせるところを、地上波では描けない部分、道徳的に絶対に言っちゃいけない言葉だったり、介護をしたことがある人ならわかるーあるあるだーってなるちょっと笑ってしまうような、またはいじやける共感シーンもあるというか。

リアカーに乗せて練り歩くシーン辺りから寺島しのぶがインスタグラマーに見えてしょうがなかった笑。昔から人間の考えることっておんなじなんだなーって。
これもうインスタ女子と一緒だよね。いいねの数で自尊心が満たされるインスタ女子笑
軍神様と讃えられて、そんな方を介護をして素晴らしいね!えらいね!って。そんでプチ贅沢もできちゃって。

食べて寝て!食べて寝て!そればっかり!!なんなのよ!!って発狂するシーンもすごい気持ちわかる。まるで自我のある大きい赤ちゃんだし、手ばっかりかかって子憎たらしくてって。どんな人でもずっと介護の生活していれば一度はそう思ってしまうと思うんだよね。
この映画、一般の方が見たらどういう感想になるのかなあ。

にしても、ラストが残念すぎる!!!
原作の ユルシテ ユルス がないと言わんとしてることが全く変わってきちゃうと思うんだけど!!!
後半のPTSDてきなフラッシュバックもなんか蛇足だし、戦争終了とともに自害する軍神、喜ぶ妻って構図がなぁ。。。う〜ん違うんだよなあ


みた結果、思ったよりエログロではなかった!!それより実際の映像のがこたえたかな。

直前に日本のいちばん長い日みてたから、それもいい感じにバック背景知識として役立った
くぅー

くぅーの感想・評価

3.8
あの若松孝二監督による反戦映画だが、やはり一筋縄ではいかない視点で攻めて来る・・・鑑賞後の疲労感と虚無感は凄まじい。

むしろ、反戦と言うより人間の狂気・・・個があっての国なのに本末転倒だし、安易に人間が神になってしまう反面で姿は芋虫ってのは究極で、盲信の怖さには言葉を失うしかない。

寺島しのぶの何かに取り憑かれた様に美しくも怖すぎる熱演に、大西信満の役者魂も圧巻で・・・大変お疲れ様でした。
nnn1909

nnn1909の感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい脚本だったのだけど、演出がハイクオリティ志向自主映画とテレビドラマの中間のようでちょっと受けつけなかった。
sci

sciの感想・評価

-
食欲と性欲だけを満足させられることへの報復のように、手足のない夫をリヤカーに乗せ、「軍神さまは素晴らしい!その面倒を献身的に見ているあなたはもっと素晴らしい」と、村人に褒められ自尊心を満足させる妻。
寺島しのぶの笑顔が怖かった。本心から優しいのか、それとも心の中では夫をバカにしているのか、天使のような笑みの裏側の感情は何なのか?
繰り返しくりかえし映る天皇・皇后両陛下の写真。加害者だけを責めるのかと思ったら最後に広島と長崎の原爆と死体の映像。お国のための戦争によって人生のすべてが狂ってしまった、被害者と加害者を描きたかったのか。
acco

accoの感想・評価

3.8
確か寺島しのぶが海外の賞を受賞してたと思うけど、夫役の大西さんも気迫の演技だった。

あの時代、正気でいれた国民って、ほんの僅かだったんじゃないだろうか。
原作は江戸川乱歩の「芋虫」。
原作だけにしておけば良かった。

本当に怖い話でした。
二人きりの生活の閉塞感。
崇められる夫の外と内の見え方の違い。

それにしても
戦争がストレート過ぎて。
たかの

たかのの感想・評価

4.0
江戸川乱歩の原作はまだ未読でありながら、丸尾末広の漫画版は読んだ上での鑑賞でした。映像ならではの陰鬱とした生々しい雰囲気が出ていて、よかったです。
各媒体があるからこその比較も楽しめましたので、是非この作品を観る際は漫画もご一緒にどうぞ。
りり

りりの感想・評価

-
身内が同じ状況になると、と考えると恐怖
歴史は繰り返したらあかん

このレビューはネタバレを含みます

 夫婦の生活をメインで描かれますが、その合間に世間の戦争に対するシーンが挟まりますが。主人公夫婦の生活とその戦争のイメージが、あまり関係ないので。何ゆえ、戦争を描く必要があったのか疑問でした。

 四肢をなくして、声を出せない人のお世話をする奥さんの大変さをひたすら描くだけで。介護の大変さを描いた映画にしか見えなかったです。戦争の悲惨さと、あまりにかけ離れていて。せっかくの主演のお2人の熱演も空回りしているように見えてしまいました。ラストに流れる主題歌も、思い切り反戦歌で。バッチリ歌詞が流れて。ものすごくなんともいえない気持ちになりました。

 夫婦2人が、もともとどのくらい愛し合ってるのかとかがわからなかったので。奥さんが、どんな気持ちでお世話しているのかとかもわからなかったです。少なくとも、嫌々お世話しているようにしか見えなかったですし。旦那さんが、どうして性欲がいっぱいになっているのかもよくわかりませんでした。

 ちょっと、ちぐはぐな感じを受けた映画でした。
>|