キャタピラーの作品情報・感想・評価

キャタピラー2010年製作の映画)

製作国:

上映時間:84分

ジャンル:

3.1

「キャタピラー」に投稿された感想・評価

ごみ

ごみの感想・評価

3.5
胸糞悪い
演技が上手い通り越して気持ち悪く感じた(いい意味で)
yn

ynの感想・評価

2.0
見る前から分かっていたが重たい、重た過ぎる。
無責任に軍神と奉る村人、実際に介護地獄を見る妻、自分自身を受け入れられない旦那。
戦後ものではあるが、現代の介護問題にも同じような構図を感じる。
ラストも淡々とした救いのなさ。
tyapioka

tyapiokaの感想・評価

2.8
記録整理。江戸川乱歩の「芋虫」とは扱ってるテーマがずれてきて何だか残念。「ジョニーは戦場へ行った」と比べるとメッセージ性やインパクトに欠けるが、演技はなかなか凄かった。
江戸川乱歩の「芋虫」を触発された作品で
2005年の「乱歩地獄」も併せると
2度目の映像化となるが著作権問題で
そのままの原作を忠実に再現することは
不可能になっということもありあくまでオリジナル作品という位置付け(wikiを参照)
原作ファンや丸尾さんの漫画版から
入ったファンの方々はテェイストの違いや
描写にニュアンス違い 映像化にあたり泣く泣くのカットなど不満が絶えないとは
思いますが自分としてのファーストインパクトが今作になってしまったので
とにかく新鮮で。エッジの効いた雰囲気
歪んだ夫婦間、立場の逆転、
反戦ととても濃厚な映画体験が
出来ました。
ただこれだけの要素を約1時間20分に
まとめきれないのとそれぞれの要素が
それぞれと交差反応できずラストの反戦
メッセージから監督としては反戦をテーマにしたかったのかと主張がとっちらかってる印象を受けました。
寺島しのぶと大西信満の演技は素晴らしく
少ないセリフと目の演技、体を張った
濡れ場シーン(暴力シーンとも取れる)はただただ圧巻でした。
♪芋虫〜〜ご〜ろごろ♪でやられました
あの表現は狂気以外の何者でもない
すっごく好きなシーンです。
原作や丸尾さんによる漫画版も是非とも
観てみたくなりましたな。
そんな映画。
軍神様の妻という役割を笑顔で押し付ける狭いムラ社会の雰囲気が不愉快ったらありゃしない。この空気感を描ける若松孝二はさすがといったところ。
本作は、一般的に評価が高く、2010年キネマ旬報ベストテンでも第6位、およびキネ旬主演女優賞も得た作品である。

しかし、本作で寺島しのぶの体当たりの演技は迫力があるものの、「軍神は何故、四肢を失って帰還したのか?」が不明であるとともに、「軍神が妻(寺島)の顔にツバをかける場面」が不愉快この上ない。
それは、途中から妻のサディスティックな面が現れるが、それにしても献身的な妻の顔にツバは無いだろう。

自分としては、生理的に嫌悪感を覚える作品であった。
プハラ

プハラの感想・評価

3.0
芋虫→エロス→反戦 

ああ若松監督だなぁって感じではあるけど、あのエンドロールはやりすぎかな。と。

乱歩ファンかつ原作が大好きゆえに、あまりにも反戦に寄られると、それなりに違和感を覚える。
反戦を謳いたいのか、エロ&歪んだ愛情物語なのか? 両方やりたかったのであれば、ちょっと表面的すぎる気がした。

しのぶ様の体当たりはさすがだけど、もうそろそろおなかいっぱい…
馮美梅

馮美梅の感想・評価

3.0
スタッフロールが、オープニングに流れるという、珍しいオープニングはかなり斬新だなと思いました。(あれ?今始まったばかりなのにもう終わり?なんてフィルム間違ってないかと思う人もいたかも?って私だけか?)

戦争半ば、出兵していく村人たちがいる一方で、戦地で負傷して戻ってきた主人公の夫。

出て行った時の面影は何一つなく、そこにいたのは、意思の疎通もままらなない芋虫みたいな肉の塊だった。

でも、そんな芋虫のような夫でも、村人たちから「神軍様」と崇められる。

毎日毎日、言葉も話せない(声にならない)夫の言葉に、耳を傾けるけれど、することは「食べる」「寝る(セックス)」ばかり。

自分はなぜ、こんなことをしているのか?
なぜ、この人はこんなになっていても生きているのか?


時々、狂いそうな気持になりながら、主人公は過去の夫に受けた辛いことを思い出す。そして季節が移ろうと同時に、少しずつ夫婦それぞれの気持ちに変化が。

彼女は嫌がる夫に「神軍様」としてのお勤めを強要することになる。夫は自分がそれが苦痛でならない。

しかし、そのご褒美として彼女は、身体を夫にゆだねるのだ。それまで虐げられてきた者の復讐なのか…

きっと夫は周囲から「神軍様」と言われる度に苦痛だったんじゃないかと思う。時間が経つにつれ、自分がどんなことをして、こんな姿になったのか、良心の呵責なのか…でもそれを伝えることもできない。

妻との行為に対しても、だんだんその時の事を思い出し、ただただ苦しみでしかなくなった。それは時間の経過とともに、芋虫みたいになってしまった自分に対して、正当化することが出来なくなってしまったのかもしれない。

言いたいこともいえず、したいこともできず、ただ苦しみしかない現実。いつまで続くのか先も見えない、そんな状態でも「食べる」こと「寝ること」の欲望だけは残されている自分。

寺島さんが演じた女性はきっと、当時色んなところにいたのかもしれない。でも、その原因がまさか女性に暴行してなんて想像もできないだろうし、ある意味、あの男はどうしようもない奴なのかもしれない。(あんな状況であんな場所でまでやりたいのかってね)

でも見ていて、戦争が終わった以降、この夫は「神軍」ではなくなるんだろう、そうなった時、この夫婦はどうなってしまうのだろうと…

夫は自分の行く末を理解しているのかどうかわからないけれど、終戦の日、自ら結論を出した。

でもどの道、彼に残されている道は同じ道だったのかもしれない。主人公はそれをわかってか、わからずか「自由」という言葉に、晴れやかな表情を見せたのが印象的だった。

主人公のどうしようもない怒りや悲しみ、憤りを寺島さんは全身で表現されていたと思います。本当に寺島さんだったからだと思います。

若松組のARATAさんなども、ワンシーンだけど出演しされていたのが印象的でした。

ただ、エンディングの元ちとせさんの歌に関しいては、監督は思い入れがあったようだし、外国の人たちに対しては良いかもしれないけれど、日本人が映画を見た後、あの歌詞の歌は、なんだかチグハグしてるように、私は感じたんです。反戦、原爆をモチーフにした曲だけど、この作品が、原爆を扱っているなら理解できるけれど、そうじゃないだけにちょっと、違和感があったのは残念だった気がします。
尾木

尾木の感想・評価

2.6
戦争で四肢を失いながらも、軍神として故郷へ帰ってきた主人とその妻の話。

寺島しのぶが表現力爆発。
はっきり言って内容は全くない薄い作品でした。
これで反戦を詠おうという事自体が馬鹿にしてると思った。
(というより「反戦」と思って見てはいけないと思う)

この作品で大切なのはドラマ部分では決してないです。
ドラマ部分は本当になにも無いです。
伝わってくるものもないし、なにも感じない。
内容がないから見せるものも薄っぺらい。
やりたいこと、見せたいこと、表現したいことは分かるよ。
でもそれが「反戦を詠ってます」と言えるかというと否。

この作品で大切なのはドラマ部分の途中途中で挿入される
当時の映像が最大限重要視すべき映像です。
見たことないし、映像の視点的に
たぶんアメリカから解禁されたばかりの
アメリカが保有していた戦争時の映像だと見受けます。

そしてエンディングの反戦歌。
なぜこの歌?
このドラマ作品に、なぜこのヒロシマの歌を持って来るの?
ましてや子供自体だって出てきてない作品なのに
「反戦歌」というだけで全く意味の繋がってない歌の採用。

反戦を訴えたい気持ちは充分に分かる。
だがあまりにも稚拙すぎる、安易すぎる。
それらの安易さや稚拙さが
逆に反戦を馬鹿にしてるようにしか見えなかった。
戦争に対しての苛立ちではなく、
ここまで色々と優秀な素材が揃っておきながら
こんな稚拙で低俗な作品にしか作り上げられなかった
監督や作品自体に対しての怒りしか込み上げてこなかった。
悪いけど、心底の苛立ちしか俺は残らなかった・・・・・・。

せめてなにかしら繋がる一本がドラマにあれば良かったのに
そんなことはないだろう、と期待しながら見ていたから
余計にガッカリ度は高かった・・・。

妻。気持ちは分かるが単にヒステリックなだけ。
躁鬱激しすぎてむしろ妻が狂いすぎて
人物としての一貫性が全くなさ過ぎて気持ち悪い。
軍神。とりあえず人物の筋は一本通ってたから分かる。
ただ敵地で女性を犯した後に殺して、・・・それからどうした?
狂っていく家庭を描くかと思えばそうでもない。

見せたい部分、見せたいモノが一体なんなのかが
作品として根本的にぶれすぎてる。まとまっていない。
大体、この映画を「何に向けて発信したいのか」が分からない。
諸外国に対しての発信には思えない。
諸外国には日本軍のレイプや体たらく等の悪い面を見せてるし・・・。
むしろ日本国内に対しての発信に見える。
しかし日本人は戦争をしない。

どちらにせよ総合的にあまりにも酷すぎる完成度の映画だった。
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