ノノ

この庭に死すのノノのレビュー・感想・評価

この庭に死す(1956年製作の映画)
3.8
ブニュエルと言ったらブルジョアとか貴族ドラマのイメージがあるから新鮮だった。序盤はまあまあだったけど、船に乗って逃亡してからはブニュエルらしい面白さ。極限状態に陥った人間の本性と神の不在。
密林でのサバイバルでみんな精神崩壊ギリギリだけどなんとか自分を保っていたのにカスタンだけ崩壊する。墜落した飛行機を見つけた途端そこにあった服や宝石や化粧品を使う4人。着飾ったジンの姿と背景のジャングルが異様で幻想的。
カスタンの崩壊ぶりはちょっと無理がある気がするんだけど、欲まみれの人間vs壊れた人間を対峙させるのは面白かった。
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