ジャケット同様のデザインのフライヤーに一目惚れし、ＤＶＤ鑑賞した作品。
リチャード・ギアはロマンスグレーが映えて格好よく、スキャンダル直前のウィノナ・ライダーはコケティッシュなショートヘアが本当に可愛らしい。
ただし……ただただ陳腐で中身のないストーリーは、振り返っても語るべきことさえ思い浮かばない。
しかも簡単に言えば難病もののような話だが、よくこのような全く感情移入できない主人公を造型したものだと恐ろしくなる。
作品にはラブロマンスの空気だけがフワフワ漂っていて、ストーリーなど（文字通りの意味で）どうでもよくなってしまう感覚。
強いて美点を挙げるなら、秋のニューヨークの映像が美しく是非行ってみたくなるので、億単位かけた高価なニューヨーク市ＰＶだと思えばいいのかもしれない。私はそれでも観たくないが。
結論として、フライヤーを眺めていた期間がこの映画のクライマックスだったようだ。
written by K.
