ジェイティー

アリス・スウィート・アリスのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

本作のヒロイン「アリス」は溺愛される妹「カレン」に嫉妬していた
ある日聖餐式を迎えるカレンが教会の中で殺される
容疑はアリスに向けられ精神病院に入れられてしまう。
しかし事件は終わっておらず予想もしない展開となるお話。

当時12歳だったブルック・シールズが妹カレンを演じており、確かに溺愛されてもいいと思える美少女であり説得力があります。

70年代のスラッシャー映画はフィルムの雰囲気や編集が不気味で現代の作風とは違った怖さがあります。
本作では犯人の正体が中盤以降に開示されるのでサスペンスからスリラーに変わっていく所は観ていて面白かったです。
ラストの幕切れも昔の映画ならではで、この辺のモヤモヤが醍醐味の一つでしょう。

ベクトルこそ違えどアリスと犯人は共通する部分があり
もしかするとすべての凶行が犯人だけだったかは疑問が残るところで
アリスは清廉潔白ではないように思える所が本作の見所だと思いました。