18世紀半ばから19世紀にかけて生きた色男、ヘンリーの生涯を地獄の閻魔に聞かせることから物語が始まる。なぜなら死んだヘンリーは地獄行きだと思い、地獄の入り口に来たはいいものの閻魔が調査不足で彼の話をちゃんと聞きたいと言ったから。笑
だから物語の9割は回想なんだよね。ルビッチ唯一のカラー作品ってのもポイント。色使いが素晴らしい。約120分、時代のモードのスタイルを通して見れるというね、そこもいいんだよーー!!
さて、内容はヘンリーの生涯に渡る女性遍歴の数々が描かれるんだけど、ヘンリー憎めないキャラだよなあ。上手いよなあ、そのキャラの演出というか捉え方というか。出来のいい従兄弟アルバートは不憫だけど笑
でヒロインは彼とかけおちしたマーサなんだけど、この子がヒロインってわかるのが面白いよね。多分間なのかなあ。一息置いてぱっと登場させる感じ?
あと息子がひっかかった踊り子の衣装も注目したな!
なんか誘惑する感じ、やっぱり色と胸元だけスリット入ったあのデザインなのかなあ。
すごく安心して観れて、目が幸せ状態。1940年代に制作されてるから衣装にも色々と脚色はあるけど、フィルム・ノワールや戦争があった中でこういうファンタジーがあるのは興味深い!