天国は待ってくれるの作品情報・感想・評価

「天国は待ってくれる」に投稿された感想・評価

ksm

ksmの感想・評価

3.6
ユニークな設定がステキな映画!!
すべて見終えれば「天国は待ってくれる」のタイトルがじんわり効いてくる。
一人一人のキャラクターが豊かで楽しい。
もう、どうしようもないなぁ〜!!とついつい言いたくなり、そうやって呆れて鑑賞してる自分をちょっと好きになった。笑
成長してるようで全然成長していない感じ。凄くいい!ダメ人間にも優しい人生賛歌。
うーん長いぞ。長い!
いい話だけど今日私はなんか頭痛くて声ががんがん響いちゃって長いなーって思っちゃったけどいい話だったな。
ほんと美術綺麗!
堂ノ本

堂ノ本の感想・評価

5.0
オールタイムベスト級の傑作。

時代、世代を超えた反復。本。扉。
歳を重ねるごとに深まる愛が最後の誕生日には、本当に2人だけの空間へ誘ってしまう。

とりわけ扉も素晴らしい。開ける閉めるというシーンのリズムを生むだけでなく、自発的に動きたくない時には開かれない、この単純な装置が見事な情感を生み出す事に成功している。

テクニカラーで彩られる画面に青の映えた衣装を纏うジーン・ティアニーが現れる。やはりその美しさに虜になる。我、幸福の科学をここに見つけたり。
エルンスト・ルビッチ監督の晩年に撮られたルビッチ唯一のカラー映画。

ある男がやって来たのは、正装した閻魔大王が居る「地獄の入口」。
閻魔大王は「ここで、地獄にふさわしい人間かどうかを審査する」と告げる。
とてもオシャレな設定だ。

やって来た男は「自分は地獄に行くべき男だ」と言いながら、閻魔大王に促されて、自分の人生を振り返る。
これが楽しい。
人生を終えたヘンリーは、閻魔様の前で自分の人生を振り返る。本屋で出会ったマーサに惚れ込んだヘンリーは、書店員のふりをしてアプローチ。だが次再会したのは、いとこの婚約者としてマーサを紹介された時だった。
思わず駆け落ち。最愛マーサの死後もヘンリーは女遊びを繰り返す、、。
プレイボーイとして描かれるヘンリーだが、女性を傷つけることはしなく、描かれ方も温かい。駆け落ちも肉親が応援したりとどこかリアリティもあっておかしく笑える。心温まる人生賛歌。
ち

ちの感想・評価

4.8
涙腺を直撃してくる素晴らしいコメディー。ルビッチ唯一のカラーなんですけども、配色の良さにまず驚かされます。セリフや構成の無駄の無さからも分かるように全体的によく統制されています。空間に人がハマりヌケて、無人になるこの映像感覚、書斎の反復ショットなどで視覚的に喜びと悲しみを突きつけてきます。
犬

犬の感想・評価

3.6


死んだヘンリー・ヴァン・クリーヴは、地獄の受付へとやって来る
彼は自分は罪深いと思っていたが、閻魔大王からこれまでの人生を振り返れと言われ....

死んで地獄に落ちた男が、そこで自分の人生を回想する姿を描くコメディドラマ

製作・監督はエルンスト・ルビッチ

果たして彼の運命は⁉︎

設定が面白い

死んだ後、自分の人生を振り返ってどう思うのか
なかなか考えさせられる作品でした

女性問題あり
マーサとのダンス良い

ジーン・ティアニーがお綺麗だった
多幸感。人生は登ったり降りたり、階段のようだ。そう言えば、まだルビッチ・タッチ読んでない。。。

2017年鑑賞
SH

SHの感想・評価

3.7
理解者のおじいちゃん、みたい人がこの手のお話には登場するけど作品にいい味だします。
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〖天国は待ってくれる〗
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このタイトルが可愛くて好きだ。

これ、ルビッチの初カラー作品らしい。ちょっと皮肉でエッジが効いたジョークが溢れていて、だけどロマンスの美しさは損なわれない。ルビッチタッチが光り、ヒューマニズムを感じさせる1940年代ハリウッドコメディの傑作。

エルンスト・ルビッチ。
元々コメディアンとして活躍したドイツ人であり、ハリウッドにやってきてからはミュージカルとは異なるシネオペレッタを築き上げ、喜劇の天才として君臨、シャレたタッチで描き出す彼の演出は後のハリウッド映画に大きな爪痕を残した。
私の大好きなビリー・ワイルダーや、小津安二郎にも大きな影響を与えた偉大な映画監督。

天国と地獄の分かれ道にやってきた男が、地獄行きに違いないという自らの人生を、門番である閻魔大王に語り始める。そのなかで、男はいかに人々に愛されて生きてきたか、そして、大切な妻とどのように暮らしてきたかを思い返してゆく。やがて、天国行きか地獄行きかを決める閻魔大王が、彼に放ったのは…

どことなくフランク・キャプラの〖素晴らしき哉、人生!〗を感じさせるプロット。
キャプラも、ルビッチも、コメディの中に人生賛歌を歌うような傑作を作り続ける最高の監督なんだけれども、ルビッチといえば「ソフィスティケート・コメディ」と言われる、いわばドタバタコメディとは一線を引く洗練された洒落たコメディを作り上げる天才でした。

これもまた、〖素晴らしき哉、人生!〗のなかのジミー・ステュアートよろしく妻と二人三脚して人生を歩み、死に呼ばれた男の回想劇となるのだけど、そこにかかる主人公の生き方、セリフ、コメディアイテムがどれもこれも洒落ているのです。

あと、アメリカの良心とも言われるジミーと違うのは、ドン・アメチー演じる主人公は苦労を知らない放蕩息子でプレイボーイという点。キャプラスクで描かれるのは「正義は勝つ」「清く正直な人間は報われる」という人生の美訓、ボンクラ主人公なんてまず出てこない。
対するこのルビッチの作品は、そういう意味では皮肉めいているのである意味対照的とも言える。

そしてヒロイン演じるジーン・ティアニーの可愛いこと、〖ローラ殺人事件〗のローラ役の人です。お嬢さんの頃も殺人的に可愛いけれど、おばあちゃん役になっても可愛い。

なんとかヒロインを口説き落とそうとする本屋のシーンや、実家に帰ったヒロインを連れ帰るくだりは何度観ても楽しい。笑えるのだけど、ロマンチックでお洒落で観ていると癖になってしまう。
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