天国は待ってくれるの作品情報・感想・評価

「天国は待ってくれる」に投稿された感想・評価

多幸感。人生は登ったり降りたり、階段のようだ。そう言えば、まだルビッチ・タッチ読んでない。。。

2017年鑑賞
SH

SHの感想・評価

3.7
理解者のおじいちゃん、みたい人がこの手のお話には登場するけど作品にいい味だします。
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〖天国は待ってくれる〗
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このタイトルが可愛くて好きだ。

これ、ルビッチの初カラー作品らしい。ちょっと皮肉でエッジが効いたジョークが溢れていて、だけどロマンスの美しさは損なわれない。ルビッチタッチが光り、ヒューマニズムを感じさせる1940年代ハリウッドコメディの傑作。

エルンスト・ルビッチ。
元々コメディアンとして活躍したドイツ人であり、ハリウッドにやってきてからはミュージカルとは異なるシネオペレッタを築き上げ、喜劇の天才として君臨、シャレたタッチで描き出す彼の演出は後のハリウッド映画に大きな爪痕を残した。
私の大好きなビリー・ワイルダーや、小津安二郎にも大きな影響を与えた偉大な映画監督。

天国と地獄の分かれ道にやってきた男が、地獄行きに違いないという自らの人生を、門番である閻魔大王に語り始める。そのなかで、男はいかに人々に愛されて生きてきたか、そして、大切な妻とどのように暮らしてきたかを思い返してゆく。やがて、天国行きか地獄行きかを決める閻魔大王が、彼に放ったのは…

どことなくフランク・キャプラの〖素晴らしき哉、人生!〗を感じさせるプロット。
キャプラも、ルビッチも、コメディの中に人生賛歌を歌うような傑作を作り続ける最高の監督なんだけれども、ルビッチといえば「ソフィスティケート・コメディ」と言われる、いわばドタバタコメディとは一線を引く洗練された洒落たコメディを作り上げる天才でした。

これもまた、〖素晴らしき哉、人生!〗のなかのジミー・ステュアートよろしく妻と二人三脚して人生を歩み、死に呼ばれた男の回想劇となるのだけど、そこにかかる主人公の生き方、セリフ、コメディアイテムがどれもこれも洒落ているのです。

あと、アメリカの良心とも言われるジミーと違うのは、ドン・アメチー演じる主人公は苦労を知らない放蕩息子でプレイボーイという点。キャプラスクで描かれるのは「正義は勝つ」「清く正直な人間は報われる」という人生の美訓、ボンクラ主人公なんてまず出てこない。
対するこのルビッチの作品は、そういう意味では皮肉めいているのである意味対照的とも言える。

そしてヒロイン演じるジーン・ティアニーの可愛いこと、〖ローラ殺人事件〗のローラ役の人です。お嬢さんの頃も殺人的に可愛いけれど、おばあちゃん役になっても可愛い。

なんとかヒロインを口説き落とそうとする本屋のシーンや、実家に帰ったヒロインを連れ帰るくだりは何度観ても楽しい。笑えるのだけど、ロマンチックでお洒落で観ていると癖になってしまう。
加賀田

加賀田の感想・評価

3.5
『桃色の店』に続いてスカート(『桃色の店』ではズボン)をめくって足を見せるというシーンがあった
知らずに鑑賞したけど、ルビッチ唯一のカラー作品はこんなダグラス・サークみたいなのかと中々に興味深かった。

ルビッチの作品は基本的にサイレント時代の方が好きではあるけど、トーキー以降も語り口や展開が小気味良いから全く嫌いではなく、この映画もタイトルに反して最初に地獄の入口から始まる意外性や主人公の恋愛模様、そして誕生日の演出や最後の結婚記念日のダンスの侘しさ等コメディなのに段々しんみりしていく感じが素晴らしく、さすがはワイルダーの師匠と改めて感心。

主人公の祖父を演じたチャールズ・コバーンはこの年度のアカデミー賞で助演男優賞を受賞したが、対象作のthe more, the merrierだけでなくこの作品の働きもおそらくあってのことだろう。

ところでドン・アメチー、年取ったときの姿が晩年のコクーンのときとほとんど違ってなくて少しおかしかった。
観たぞ!ここでまたひとつS県在住の年上の友人からの冷やかしの種をつぶすことが出来た! エルンスト・ルビッチ「天国は待ってくれる」

系譜を改めて見渡せばルビッチがその死の数年前の本作がいささかの冷笑さも漲ってない事にまずは驚きました。
三隅研二がその死の数年前に「桜の代紋」を撮ったという事実に匹敵する驚きです。

本来私は映画を観る上では「物語」にはあまり頓着しないタチなんですがドン・アメチー(ご存知にかたはご存知でしょうが「コクーン」のオスカー助演男優名優さんです)の産まれてからその死までの濃密な女性遍歴を、さらに天国か地獄かの決定がなされるあの世の裁判所まで加えた上で、2時間に満たぬこの上映時間で収めている構成の妙に舌を巻きます。

一度観るごとに気づくシーンが多そうです。
これから私も主人公と同じく「天国」に行くまで幾度も観直す映画でしょう。
が、まず初見の今回はラスト近く入れ替わった看護師がジーン・ティアニーだった時久しぶりに「ああ!」と映画を観ながら年甲斐もなく生声を発してしまった事実を告白しておきます。

なぜヒロインがこうもあっさり姿を消す映画だったのか?
その意味をあのワンシーンで氷溶させる言葉通りの「神業」です。

ジーン・ティアニーは病床のドン・アメチーの看護のために部屋に入ります。が、私たちには当然、中での彼の驚く様子を見せるような野暮な真似をルビッチはしません。
フリッツラング「飾り窓の女」でラスト、ホテルのフロントマンやボーイさんに出逢えたエドワード・G・ロビンソンやヴィクター・フレミング「オズの魔法使」でベッドの上で改めて仲間に見渡すジュディ・ガーランドと同じ気持ちだったに違いありません。
エルンスト・ルビッチ監督の晩年に撮られたルビッチ唯一のカラー映画。 

ある男がやって来たのは、正装した閻魔大王が居る「地獄の入口」。 
閻魔大王は「ここで、地獄にふさわしい人間かどうかを審査する」と告げる。 
とてもオシャレな設定だ。 

やって来た男は「自分は地獄に行くべき男だ」と言いながら、閻魔大王に促されて、自分の人生を振り返る。 
これが楽しい。 

ただ、邦題の付け方から途中で結末が想像できてしまうのが、やや残念。 
(原題「Heaven can wait」も同様だが…)
さくら

さくらの感想・評価

3.0
戦時中に作られた作品だからかセリフが多く、ほとんど室内だったため、慣れるまで退屈だった。

ただ世界観に引き込まれたらどんどん面白く感じた。

どーしようもない男だな、と呆れながらも嫌な気持ちにはならない。

セリフや衣装がとても綺麗だった。

私はそんなに深読み出来るほど頭良くないんで、ラストに閻魔様が主人公に言った言葉には、

真実かもしれないけど、でも傷つけたことも事実だよね。結局浮気男の言い分だよね。

ってなったけど。
Bom

Bomの感想・評価

3.4
ずっとお洒落。ドレスもスーツめちゃくちゃお洒落。子供もスーツ着てたり、憧れ。

初観作品2017年~438本目
いきなり あの世の入り口。

閻魔大王の前に連れてこられた主人公が、天国に行くか地獄に行くか自分の一生を語り始める。

回想が終わり判決の時が・・・。
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