キネマ寸評

反撃/真夜中の処刑ゲームのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

反撃/真夜中の処刑ゲーム(1983年製作の映画)
4.0
日曜洋画劇場でやった時はえらい面白い映画だと思った。
当時、淀川先生が「この監督は大物になりますよ~、みなさん、名前覚えておいてくださいね」という激励のお言葉を頂いたにも関わらず、次作で核戦争後10秒で地球がヒャッハー化するデフコン4をすぐ撮ったポール・ドノヴァン。

南米系トム・ナルディニはテレ東お昼のロードショーでやってた「ヤングアニマル」以外観たこと無い。コケティッシュな美人先生のブレンダ・バジネット。盲学校の生徒スティーブは処刑教室に出てた巨漢不良。

警察ストで無法地帯のカナダ・ハリファックス。 New Orderという半ばテロ自警団。ボディミュージックが泣けるニューウェーブなゲイバー。猿ぐつわにタイラップ指後ろ手止め処刑超胸糞ドキドキ。家からいろんなガラクタを引っ張り出して次々とトラップや武器を作るチェスターが冒険野郎マクガイバー状態でカッチョいい。ロケットランチャーまで作る。ホレーショとバーバラのイチャつきがいい。盲学校の青年が耳で敵の位置を探る。全員キャラ立ちがいい。

真夜中の閉塞的な描写と暗い音楽。篭城劇駆け引。カナダを逆手に取った脚本。淡々とした緊迫感と細かいアイディア、徹底的な胸糞悪人と頑張る善人が物語に引き込む。
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