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縞模様のパジャマの少年のmokaのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
4.5
この映画の主題は、ナチスのホロコースト政策の無慈悲さや無意味さの訴えだと思う。私自身常々ヒトラーの思考を理解し難いと感じていた。何故ゲルマン人が優れていてユダヤ人が劣等種族とだと決めつけるのか。ホロコーストに意味はあるのか。ホロコーストは許されざる事実ではないのか。現にこの映画のように争いに無関係な幼い子供まで虐殺に巻き込んでしまっているではないか。ホロコースト政策を利用してナチスが遂げたかった事は、少数派のユダヤ人を攻撃することで、自分の統制下となるドイツ国民に来たる戦争に備えて意思の統一を図ること、つまり民族自決である。いわば、戦争とは大人の勝手な都合で生じる理不尽な事なのだ。この映画を見て上記の事柄を改めて考えさせられた。
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