ロボトミー

縞模様のパジャマの少年のロボトミーのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
3.8
冒頭に「子供時代とは 分別という暗い世界を知る前に 音と匂いと自分の目で物事を確かめる時代である」というお言葉がでてきますが、まさにそのとおりの映画。
主人公の無垢な眼が、家族、環境、社会、思想への違和感を代弁しております。
ガチガチの軍人ながらも葛藤する父親、農場の事実を知って憔悴する母親、多感な時期に思想に染まる姉、一家が思想一色に染まりきっていないところがよいです。そんな家庭環境で行う中盤の食事シーンは見もの。自分の父親のことを問い詰められたコトラー中尉がワインをこぼした使用人に執拗に暴力を振るうのは「軍人」ではなく「人間」として映りました。
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