あかね

縞模様のパジャマの少年のあかねのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
3.6
この映画を観ている一連の私の様子
「☺️😊😄😃😀😶😥😰😨😱……(絶句)」

ユダヤ人が部屋に入る前に、脱がされた服のラストカットでこのお話は終わるんだけど、こんなに息苦しい、息が詰まるようなラストはないよ。
その描写の引きがやけに長く感じたし、一刻も早くエンドロールが流れてほしかった。

個人的な好みだと低評価をつけたくなるラストだけれど紛れもない傑作…とも言える。二度と見たくないけど、観ていない人は見てほしい、そんな映画だった。

児童書が元だからか直接的な暴力シーンはないけれど、内容はとてつもなく重く、ラストの転がり落ちるような展開には、思わず呼吸を浅くして食い入るように見入ってしまった。


「子供時代とは、分別という暗い世界を知る前に
音と匂いと自分の目で物事を確かめる時代である」

この映画で描かれているように、子どもから見えている世界は純粋で、狭く、無知なのだ。子供にとって大人の言動の影響力は計り知れない。

子どもだから…と真実を教えないこと、大人の都合で捻じ曲げた世界しか見せないことは、更なる悲劇を生む。
そういう意味でこの作品を親はみて、適切なタイミングで子供に薦めるべきなんだろうな。

子供/戦争/ナチス/心臓メキョ系映画
あかね

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