Kevin

縞模様のパジャマの少年のKevinのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
5.0
―僕達友達だよね、、、、???

観終わった直後に頭を抱えてうずくまってしまったのは初めて

自称鬱映画好きな私、鬱映画の代名詞「ダンサーインザダーク」、邦画史上最悪のラスト「火垂るの墓」など数々の鬱映画を観てきたけど今作がダントツでヤバい

「やめろよ、その結末だけはやめろよ」
そう思いながらラストへのシーンを観ていたけどやっぱりその最悪の結末になる。途中から結末は予想できるんだよ、でもできるからこそ、「そうならないで」と心から思うからこそより結末が重く心にのしかかる

舞台は第二次世界大戦下のドイツ
そこそこ地位がある軍人の8歳の現実を何も知らない男の子が主人公
戦時下なので遊びも戦争関係のもの
いつだって少年は少年、知らないことを知ろうとする好奇心は誰にも抑えられない、、、、

知らないからこそユダヤ人と普通に話すし、友達にもなれた
でも知らなかったからこそのあのラスト、、、、
書きながら絶望感が蘇りかけてます笑(笑えませんが)

そして1番の衝撃が妻や子供は当時絶滅収容所とは思っていなかったということ(ボーナスコンテンツより)
ただの労働所だと思っていたそう
フィクションだけど当時の時代背景や人物の考え方などとても勉強してから撮影したそうなので限りなく現実に近いと思う、、、、

戦闘シーンは一切ない、それでも戦争の恐ろしさは伝わってくる



逃げてはダメ、事実と向き合おう
Kevin

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