キネマ寸評

地獄の軍団/密林のテクノ・コマンドのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

2.0
レンツィの密林コマンドアクション。
多分に前後の年の他の作品と抱き合わせでいっぺんに撮影したであろうドミニカ共和国ロケ。

今にもゾンビがダッシュして来そうな市街地から後は退屈な秘境ジャングル。先行くと食人族が控えてそうな森。それにしてもジャングル好きな監督だと思う。

革命軍の大統領息子が政府軍に誘拐、裏政府企業に雇われて助けに行く傭兵チーム。収容所は超能力者が見つけるイミフな設定。隊長と弓矢のパコ、あとおじさん二人。爆弾担当は代打の美人な娘。スクラップ小屋に入り自分を傷つけずに爆破して小屋解体するとか変なオーディション合格してチーム参加。丸見えのカラフルなグライダーで敵地潜入。案の上ばれて撃ち合い。あっさり子供奪還してサクッと収容所敵全滅。順調かと思いきや亡命中の親父が暗殺。やっぱり追われる身に。最後の15分は息子が逃走経路確保から戦い方指示、味方軍懐柔など役立たずの大人チーム。息子のおかげで隊長と爆弾娘無事逃走。ラーララーラ〜みたいな熱いラテンソングをバックに汚いジャングルの沼みたいなの映しておしまい。

裏政府企業にお仕置きもしないし腐敗政権も打倒しないでおーしまい。
近年作のコマンドーやランボー、地獄の7人とか混ぜて背景ばかり重厚な男達のドラマに仕上がった。

銃撃戦がゴッコすぎたのが敗因か。使ってる武器も第二次大戦仕様なので、翌年公開のナチ物と抱き合わせで撮影したんじゃないか〜。
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