もやし

グッドナイト・ムーンのもやしのレビュー・感想・評価

グッドナイト・ムーン(1998年製作の映画)
5.0
感動しすぎて何というか… 言葉にならないやつ。


世界観がホーム・アローンっぽいって思ったらホーム・アローンの監督だった笑




有名カメラマンでまだ若くて、独身のジュリア・ロバーツが、子持ちの男と交際することで、いきなり母親の役割を担わないといけなくなる話。



まあ独身の俺みたいなもんからすると、まあ序盤は地獄だね…笑
慣れないことだらけなのに子供にはヘイト全開で接せられるし、仕事仲間からは子供との時間を取るから不評だし、元奥さんからはあんたなんかに子供育てられるわけない感めっちゃ出されるし。

こんだけやられてそれでも必死に子供と向き合おうとしてる時点ですげえと思うんだけどな。それでも力不足認定されるんだから大変だ…



しかも元奥さんがガンになってしまうという地獄展開…




良い感じに見えたらそうでもなかった、の展開の繰り返しで、人生のただならぬ難しさを描いている。
人生は地獄。でもその地獄とも思える状況だからこそ見えてくるものがある、という深すぎる映画。

地獄の中だからこそ喜びとも言える瞬間に出会ったときの輝き。



最初こそ元奥さんに敵視され、見下されてたジュリア・ロバーツだけど、元奥さんがそれに気付いて恥じる、という後半の展開はハッとするものがある。
ただの仲良しとは決して違うけど、同じ子を育てる者として通じ合うものがあるんだ、というこの複雑な関係性は、そこらの泣ける映画とは違うなと思った。



調べたら特に大きな賞は取ってないんだね。意外。芸術性みたいなものがないからかな。

しかし、旦那さんがあんまりというかほとんど出番がなくて、それに対して批判的な視点が特にないというのは、ちょっと時代を感じるよね笑
今これと全く同じ映画日本で作ったら絶対袋叩きだわ笑(母親がテーマの映画とはいえ)
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