人間消失ミステリー、けっこう好き。
昔読んだ、ウィリアム・アイリッシュのミステリー『消えた花嫁』に心掴まれました。
今回は、飛行中の航空機内という完全密室状態のなかで、人間が消失することになります。
主人公カイル(ジョディ・フォスター)は航空エンジニア。
彼女は亡くなった夫の遺体を自宅へ運ぶために、娘と一緒に国際便に乗る。
しかし、主人公がうたた寝から目を覚ましたら、娘が姿を消していた。
主人公は娘を必死に探そうとするも、乗客や乗務員たちは彼女の娘が存在しなかったと主張する。
実際、搭乗人名簿にも娘の名前はなかった。
主人公の夫と同時に娘も死んでいたのではないか。
飛行機に詳しいはずの彼女すら、隠し場所の見当がつかない。
カイルは絶望的な状況で、自分の信念も揺らぎ出す。
その刹那、確信を呼び覚ます主人公しか分からない証拠が出てきた。
そういうトリックだったのか〜
合理的説明があって、最後に映画的カタルシスを得られます。