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ル・アーヴルの靴みがきのkのレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
3.6
今作はカウリスマキ作品の中でも、デッドパンは控えめで演技やカメラワークにも割と動きがある。それはそれで新鮮。

相変わらず奇妙なシュールさを兼ね備えたブレヒト的演出にリアリティはないが、今回は割としっかりめに社会的テーマ。とは言っても説教くささは一切なく単に一要素にすぎない。
一人の密航者をきっかけに社会が変わる優しい世界。そんなわけないからこそ妙に批評的でもある。
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