ル・アーヴルの靴みがきの作品情報・感想・評価

「ル・アーヴルの靴みがき」に投稿された感想・評価

あかん、ドストライク

時代設定がいつなのか分かないけど、最初だけ違和感

それ以外は素晴らしい
お花とか、表情とか、クローゼットの服とか、長めのライブシーンとか。

段々と進む感じがストレートに来て良い。

最後はある意味予想外。映画とはこうであって欲しいな、ゆう所ついてくれました
Haruka

Harukaの感想・評価

3.7
やさしい!
なんてやさしい気持ちになれる映画なんでしょ。
「サァー感動させるぞォー」みたいなやり方ではなく、ほこほこと染み渡るような人間たちの心のやりとり。
胃もたれ中にはちょうどいい消化の良さ。いいダシが出てて美味しいです…。
音楽がやたら古臭くて、昔の映画みたい。でもそれが馴染んでていい感じ。この田舎の町のおじさんおばさんたちによく似合ってる。
心がお疲れの方におすすめ。
momoyo

momoyoの感想・評価

3.8
とってもよい!
なんて素敵な話でしょう、カウリスマキ魅されますねん
少年が家事、靴磨きを手伝ってる姿がほっこり。
色々とありえないことが起きてもされさて自然に見ていられる。一人バーに通い、一杯お酒を飲んで、愛する妻の待つ家に変えるあたりと、無口な心優しいところが #パターソン を思い出しちゃいました!
tsura

tsuraの感想・評価

3.8
大好きなアキ・カウリスマキの作品。

学生時代に出会った「過去のない男」を見てカウリスマキ作品に魅了されたひとり。

そんな彼がル・アーブルの街に起こった不法移民の問題を絡めて描いた心温まる作品。

この独特の世界観、間合い、演出、脚本。

やっぱりいい、この感じ。

不法移民という解決出来ていない難しい問題を材料にこれほどコミカルにだけど考えさせられるものも込めているのだから…流石と感服。

コンテナから脱走した不法移民をロンドンへ渡らせるため(これまた不法な越境方法)靴磨きで生計を立てるマルセルとル・アーブルの中の小さな町の人達が奮闘するわけだけどそこにはいくつもの障壁が待ち伏せる。
妻が病に倒れたり、警察に追われたり…しながらも移民イドリッサのルーツを辿り彼がロンドンへ向かう理由を知り主人公マルセルが移民のイドリッサを救う為に人肌脱ぐ…淡々と描かれ且つ、包まれたヴェールは一見淡白に見えがちだが凄く人間臭い映画だ。

これはペールブルートーンに紛れる港町が舞台なだけで間違いなく立派な日本にもあった「人情モノ」だ。

こういう温くてホッコリする様な作品…というか劇中の人物みたいな温かみのある日本人がどんどんと減っている気がする。
この作品を見て逆に気付かされたと言おうか。
助け合いや思いやり…現代人が忘れがちな大切でシンプルな感情をこの作品は届けてくれた気がする。

マッタリ見るにはちょうどいい。
春の訪れが待ち遠しくなる様なラストも監督らしいと言うか、"和テイスト"で良い。

そして犬のライカとリトル・ボブは必見。笑
yuien

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3.5
カウリスマキ監督はいつだって、厳しい現実にほんのり優しいお伽話のエッセンスを垂らしている。だから、観た後はいつだってほんのりあたたまる。
カツマ

カツマの感想・評価

4.0
ステキすぎるラストシーンにラストカットにラストトーク。やっぱりカウリスマキの作品は優しい。
今作でフィンランドからフランスのル・アーブルへと舞台を移したカウリスマキ。敗者3部作を完結した彼が新たに放つ難民3部作の1作目がこちら。移民問題をダイレクトに捉えるにはフランスの港町という舞台は非常にリアルだし、北欧風味のアンティークから離れてカフェやバーも少しばかり華やかに。市井の人間の営みや田舎的親密度はフィンランドもフランスも変わらないけれど、やっぱり少しばかりセリフが多いところが特徴かな?(笑)

フランスの港町ル・アーブルで靴磨きの仕事をするマルセルは、愛する妻アフレッティと仲睦まじい毎日。ある日マルセルはランチのために寄った港で、密航してきた黒人の少年イドリッサと出会い、彼にサンドイッチと少しばかりのお金を残していった。
時を同じくして妻のアフレッティは不治の病に倒れ、入院を余儀なくされるが、マルセルに余命が短いことは言えずにいた。
妻がいなくなった部屋に帰るマルセル。ところが静かなはず部屋の中で少年イドリッサがスヤスヤと眠っているところを発見。イドリッサはマルセルにお金を返すため、再び彼に会いに来たのだった。

マルセルの妻役でカウリスマキ作品常連のカティ・オウティネンがやっぱり出演。彼女はカウリスマキの大半の作品に登場しているような気がする。フランスの名優ジャンピエールダルッサンは刑事役で、実はちょい役でジャンピエールレオまで出てくる。そんな小ネタにも注目しつつ、今回は日本ネタは無いのかな?と思いきやちゃんとありました。それは最高のカットとしてしっかりと残されています。
小一郎

小一郎の感想・評価

4.0
アキ・カウリスマキ監督 “港町3部作”改め“難民3部作”の第1作目。難民を排除しようとする国家権力に団結して立ち向かう人情の厚い人々を描いた物語。2017年12月現在公開中の『希望のかなた』は本作に続く“難民3部作”の2作目になる。

北フランスの港町ル・アーブルの駅前で靴磨きをして暮らしているマルセル。妻アルレッティ、愛犬ライカとつつましく暮らしていた。ある日、港にアフリカからの不法移民が乗ったコンテナが漂着。逃げ出し警察から追われてた移民の少年イングリッサと出会ったマルセルは一も二もなく彼を助ける。一方、妻アルレッティは不治の病で入院することとなるが…。

冒頭のシーン、マルセルはある事件に巻き込まれたくないと我関せずを決め込むのだけれど、困っている人のためなら話は別。助けるため、即座に行動を起こす。そして、マルセルに協力を惜しまない周囲の人々。見ず知らずのたった一人の少年のために、多額の資金も粋な方法で集めるなど、彼らの人情は常軌を逸している。

つまり、過剰な表現によって、問題に無関心だったり、人間味の乏しい方向に流れていく風潮に一撃をくらわせる、そういうタイプの物語。ケン・ローチ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』も同タイプ。でも、同作に比べ本作は暗さを感じないというか、かなり明るめの印象。

理由は、①『わたしは、ダニエル・ブレイク』はダニエル・ブレイクが1人で権力に立ち向かうのに対し、本作は多くの人の力が結集すること、②『わたしは、ダニエル・ブレイク』は権力に虐げられている側の苛酷な状況が描かれているのに対し、本作は少年を救うことがメインだからか、それは所与のものとして描かれないこと、などかな。

だから、物語としてスッと入ってくる半面、ややもすると人情話感が強くなりがちで、下手をすると荒唐無稽にも思えるかもしれない(だからはじめのうちは「港町3部作」だったのかな)。けれど、自分の場合、難民の過酷さをキッチリ描いた『希望のかなた』を先に見て、しかも「難民3部作」という本作の位置づけをインプットしていたから、その点は良かった気がする。

●物語(50%×4.0):2.00
・わかりやすいストーリー、過剰な人情にメッセージが込められる。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・当たり前のように淡々と難民の少年を助けようとする人々の姿がカッコイイ。

●画、音、音楽(20%×4.5):0.90
・チャリティコンサートがイイ。
miyu

miyuの感想・評価

3.8
アキ カウリスマキの作品は、正直全く見てない。。。
『希望の彼方』が、公開されたが、まず、彼の作品が自分の好みか、否か…
確かめるべく、ちっと有名な『ル・アーヴルの靴磨き』を見る事にした。

いや、正直、題名からして、クラシックな作品かと思ったが…
予想に反して、携帯電話は出てくるし…
アフリカから、フランスに難民が密航する…と言うまさしく現代の話であった…

しかし、フランス映画や北欧映画独特の彩度落としたブルーグレーの画像は、とても美しく、クラシックな趣きを感じられ…
靴磨きって仕事、今も本当にあるの???
って そんな疑問を感じながら見入ってしまった。。。

大まかなあらすじは、決して、裕福じゃない主人公が、アフリカからの難民の少年を助ける話なんですが…

自分の出来得る限りの事を少年の為にする主人公や周りの人間をみていると、自分の事しか考えない世知辛い世の中に、何の見返りも求めず、ヒトに手を差し伸べる優しさが沁みた。。。




【ネタバレかも】
カティ オウティネンが演じている主人公の奥さん…
癌じゃなかったの??

ハッキリ 病名は描かれていなかったが…
当初は、病気も末期の様相を呈していたが…

なのに、跡形もなく完治。。。

コレは何???
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2017.12.9 DVD

『街のあかり』の反動も加味されたような寓話的で宗教的な超・ハッピーエンドに素直に号泣です。背景に根深い社会問題と老練な技量があるからこそ一層味わい深いものがあるのですね。
優しい…。「花咲か爺さん」のような…。
最高な役どころで出演している「リトル・ボブ」ですが、コンサートのシーンで、まさかあのリトル・ボブ・ストーリーの!?となり、鳥肌が。パブ・ロックが好きでよかった。最高じゃん。
あと、本当にヨーロッパの街並みや事物を魅力的に撮るなあ、と改めて強く感じた。
建造物や車、衣裳、小物、全てにカウリスマキの透徹した美学が反映されていること、おそらく意図した以外の背景にある「現代的な」事物までもどこか「朽ちゆくヨーロッパ」が放つ甘く饐えた匂いが充満している。これは、ヨーロッパの街を訪れたことのある人なら分かる感覚なのではないかと思う。そういう風に事物を眺めるというのは、ある意味で芸術至上主義的姿勢であり、カウリスマキを評して一般に言われる「市井の美」を映す作家性とは相反するように見えるのだけれど、むしろそうした美意識の透徹こそが、本質的な博愛と人間謳歌を駆動しているということに、我々は強い感動を覚えるのでした。だって街の美しさと人間の美しさには、大差ないもの。
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