たく

ニューオリンズのたくのレビュー・感想・評価

ニューオリンズ(1947年製作の映画)
3.8
サッチモが実名で登場してて、ビリー・ホリデイとの共演が見られるとかすごすぎる。当時の技術的に同時録音ではないだろうけど、吹き替え無しの本人演奏でとにかく聴かせる。

ニューオリンズジャズの黎明期を舞台として、世間の偏見を乗り越える男女の恋を音楽ジャンルの壁に重ねるのが上手い。
ジャズが黒人、クラシックが白人というお互い住む世界が違う中で惹かれ合う男女を世間が阻むメロドラマで、偏見の壁は今も昔も変わらないよね。

クラシックに縛られた主人公に音楽の楽しさを教える二人が惹かれ合うのが、ちょっと「彼の見つめる先に」を連想した。
たく

たく