KCUFUMI

スマイルコレクターのKCUFUMIのレビュー・感想・評価

スマイルコレクター(2007年製作の映画)
4.5
『スマイルコレクター』って意味わからんし‼︎w
コレも邦題が残念にしてる隠れた良作。

コレはねー
かなり『羊たちの沈黙』を意識してます。

主役がクラリスなんだよねw
警察になって半年のシングルマザーでプロファイリングが得意。
ベテラン刑事に小娘と罵られながらも鋭いプロファイリングで犯人を追い詰めていく。
彼女の部屋の本棚にはシリアルキラーや、猟奇殺人の怖い本ばかり。
そして、ちゃっかり『羊たちの沈黙』の本もありましたw

そのクラリスに寄せてるリューシー役のメラニー・ロランが美しい。

突然始まったシャワーオナニシーンがエロくてちょっとドキドキして動揺しちゃったw
妻と観てたからちょっと気まづかったww

それはさておきストーリーは、
笑顔で綺麗な死体で発見された少女の誘拐殺人と、殺された少女の身代金を持っていく途中の父親を180kmで轢き殺してしまい身代金を奪った犯人が逃走という、
2つの事件が同時に同じ場所で起こる所から始まります。

2つの事件が複雑に絡み合い、
リューシーのプロファイリングと共に捜査が進んでいくのだけど、
猟奇殺人犯探しと、
身代金を奪った容疑者の数も多くて難解な捜査に…

でも早い段階で犯人は登場し、
捜査側、2つの事件の犯人側の行動が同時に進んで行くのでサスペンスからスリラーになっていく展開。

ホラーとサスペンスとサイコスリラーがごっちゃ混ぜな感じ。

腐る母に大量に集る蝿に、
動物虐待グロシーンに、
プロファイリングで重要な点がアナベル人形だったり、

身代金に関わる犯人達の流れはサスペンス。
少女誘拐のシリアルキラー"アナベル"の流れはサイコスリラーみたいな。

少女の誘拐、人形、動物、剥製、身代金、過去のトラウマ…

アナベルとリューシーの過去のトラウマの回想シーンが挟まれるんだけど、
コレが話をややこしくしてる。

観終わった後、モヤモヤしてスッキリしなくて把握するのに時間がかかった。

リューシーは過去に誘拐された少女を救えなかったトラウマを抱えている為、
この誘拐事件に執着してて、←コレがわかりにくい。ぬいぐるみのシーン。

アナベルは少女の時誘拐されて、
母が腐って死んだトラウマを抱えていて、
そこにあった笑顔のアナベル人形に執着しているって事。

プロファイリング捜査と身代金を巡る犯人達とアナベルとリューシーの過去のトラウマの回想シーンがごっちゃ混ぜで混乱した。

詰め込み過ぎて、とっ散らかってる感じ…

でも凄く引き込まれたし、
モヤモヤも含めて面白かった‼︎
あとから考えるの楽しかった‼︎

でも、もう時間がねーよ!ってスリルが必要な時に恋愛タイム挟んできたのはいらなかったなーw
アレは「恋愛と仕事は両立できないの。特に今わね。」っていう、リューシーのこの事件に対する執着を表現するのに必要だったのかな?w

クライマックスは完全に『羊たちの沈黙』

後で調べたらキャッチコピーは、
フランス版『羊たちの沈黙』だったw

コレ、複雑でモヤモヤしたけど理解すると面白い。
オススメ。
俺はかなり好き。

やっぱフレンチホラー大好きだわ。
KCUFUMI

KCUFUMI