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ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え!のHAMUのレビュー・感想・評価

3.0
ウォルト・ディズニーアニメーション初の続編映画!というのは初めて知りました。「リトルマーメイド」以降のディズニールネサンス期に作られただけあって、アニメーション技術は高く評価できますが、お話の展開や演出が薄く、結果的には埋もれてしまった作品感が否めません。なんたってリトルマーメイドと美女と野獣の間っ子の作品ですからね。歴史的に見ても当時の作品としては駄作として数えられてしまう作品と言えるでしょうか。

お話ははっきりいって前作とほぼ同じですよね。汚い大人が自らの富のために子供を利用しようとしたところ、ネズミレンジャー達に懲らしめられる、みたいな。ただ、舞台は沼地から荒野になったり、ネズミが1匹増えていたりと、少しスケールアップに努めているとも言えます。また、男の子がゴールデンイーグルにのって飛翔するシーンはアニメーションならでは気持ちよさ、多幸感に満ちていており、音楽とも相まって素晴らしいシーンだったと思います。

ただ、個人的には要所要所気になる点が多く、物語を楽しみきれませんでした。例えば、タイトルにもなっているゴールデンイーグルさん。この鳥は「珍しくて高く売れる」と「落ちてる時に乗せてくれる」意外のキャラ描写がほとんどないので、何も特別感がないというか、薄っぺらいなぁ。と思います。また、要所のギャグが驚くほど寒い。時代的なものと自分の年齢的なものも関係してくるのかもしれませんが、気の毒になるほど面白くないのです。うーーん。
また、子供は誘拐されてたのに、解放された瞬間そこに行くのかよ!とか、なんだか物語の危機感が感じられなかったり、閉じ込められていた動物は最終的に完全放置だったりと、なんだかなぁな演出が多いですね。もっと、あっと驚くような展開が欲しかったです。
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