Haruki

救命艇のHarukiのレビュー・感想・評価

救命艇(1944年製作の映画)
3.9
救命艇という究極の密室で繰り広げられる心理サスペンス。

さまざまな出自・職業の男女が織りなすドラマは見応え抜群。

穏やかな会話、助け合い、極限状態からの苛立ち、疑心暗鬼、死への諦念。
さまざまな感情の輻輳が圧巻。

戦中に制作されたためプロパガンダ的台詞も多いが、ヒッチコックはむしろ全ての過激なナショナリズムを批判しているかのよう。
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