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「救命艇」に投稿された感想・評価

Soh

Sohの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

限界の時にどこまで倫理を守るか

デイビージョーンズのロッカーってまじで使ってたんだね

カメオ; 新聞のイラスト
あー

あーの感想・評価

3.8
お久しぶりですヒッチコック先生。

今回のカメオは優しすぎて、
流石にわかりましたよ(〃ω〃)

U-NEXTのご紹介で
『ヒッチコックは戦争をこう描いた!
 日本劇場未公開の幻の密室サスペンス』

と、ござったが密室というか
ワンシチュエーションね。
全ては救命艇の上で起こるのだ!!

第二次大戦化、ドイツ軍の魚雷で
沈んだ船。
既に救命艇に乗っており、
爆撃の様子を記事に書こうと
写真を撮っている女性記者。
爆撃の瞬間も船が沈む時も、
カメラで撮り続ける女。

その後、生きている人々が
救命艇に徐々に増えていく。


しかし、その内の1人が敵である
ドイツ人の男だった。

記者がドイツ語を話せるので、
会話は成り立つが、先程魚雷を
発射した敵の男を救出してしまったのだ。

この時に現れるよね〜。
人間性...。

足に怪我を負った男の状態も悪くなり、
切断出来るのは従軍前は医者であった
ドイツ人だけ。
この辺りの海に詳しいのもドイツ人だけ。

敵に委ねるのか、抗うのか。

人間ドラマが面白い映画で
ございました。

女性記者の
『大事な物がどんどん失くなっていく』
のお言葉が印象に残った。

それこそが戦争を現す
お言葉なのではなかろうか。
マスン

マスンの感想・評価

3.5
ヒッチコックは戦争をこう描いた。日本劇場未公開だった幻の密室サスペンス。
アルフレッド・ヒッチコックが戦時下の救命艇を舞台に描くサスペンス。極限状態に置かれた人々の濃密な人間ドラマガ、やがて大きなうねりとなりラストへと突き進んでいく。U-NEXTレビュー

第二次大戦中、大西洋を航行中の客船がドイツの潜水艦の攻撃で沈没してしまう。
一隻の救命艇に何人も救い上げる。
隔離されたボート内で、始めは互いに助け合い、敵であるはずドイツ人も時折信頼していたが。

水も食料もなく極限になり、どろどろとした人間が現れ出す。
ヒッチコックの作品では珍しい内容だ。
終わり方が途中で、どうなっていくんだろう。
ナチスは人間じゃないってね、時代が時代だから仕方ないけど
「たしか涙の成分は水と少量の塩化ナトリウムだったわね」
「じゃあ汗は?」
「水と少量の何かよ」
 アルフレッド・ヒッチコック監督は、自分の映画に必ず出ていることで有名。なので、作中でヒッチコックを捜すのもまた楽しかったりする。
 しかし、本作はずーっと海に浮かぶ救命艇のみで話が進む。勿論、救命艇に乗っている人の中にヒッチコックはいない。正直、この作品ではヒッチコックが出られるシーンはないだろう……と思いきや、とある方法でちゃんと出演しているのだ。ああ、その手があったかと、思わず感心してしまった。
落伍者

落伍者の感想・評価

2.0
敵の医療・船舶操縦技術に頼って生き延びようとする理性より、同胞の復讐を選ぶ乗客。まあ、戦時下の極限状態だからか。日本だと食人したりしそう。
祝♪ ヒッチコック・レビュー2本目な
オイラ(^_-)

文豪ジョン・スタインベッグの原案のサスペンス映画。第二次大戦中の救命艇内ひとつの密室ドラマであり、その実験性が際立っており、その点でヒッチコックらしい作品と云えるであろう。制作当時1944年、世界は、デモクラシーとナチズムがせめぎあっており、その縮図としてのこの映画の構成は際立っている。

ファースト・シーンは、大西洋上でナチスに撃破された輸送船の残骸、波間に浮かぶ椅子や、ポスター、スプーン、チェス盤などの横移動撮影で始まり、もののあわれの西洋版、溝口健二のロング・テイクを彷彿とさせる、秀逸なショット。

ストーリーは、美魔女で、救命艇なのに着飾っているタルーラ・バンクヘッドの正体、ナチスの海軍兵の正体、そして、救命艇の行方と、三重のサスペンスが同時進行しており、豪華な構成なのだが、また、平行して描かれる、水葬に於ける明暗のある撮影など、神秘的で、『間違えられた男』、『裏窓』などに連なる、神の視点のインサートに魅了された。

女優について。ベティ・デイヴィスやフェイ・ダナウェイ系の妖艶な、夜叉顔の、タルーラ・バンクヘッドの魅力がこのモノクロ映画の後半、女の顔になって爆発している。ブルネットの栗色の髪の彼女が、時間帯や照明の違いにより、時としてしっとりとした黒髪、時として挑発的で美しい金髪に撮されていて、ヒッチコックの金髪好き、美魔女好きは本物だよなぁと、妙に感心o(^o^)o ♪マイ(ユア)・ネーム・イズ・タルーラ♪

あと、冒頭の方で、彼女の脚線美、パンストを履いたシーンがあるが、やや上からの視点から撮されていて、脚線美を強調するのなら、もっと下から撮らないと、これも神の視点かな~と少しオイラは悩んでいたが、タルーラ・バンクヘッドたん♪の事を調べていると、何と彼女はいつもノーパンで、この映画もノーパンで挑んでいたそうで、ヒッチコック御大でも流石に、具🐚に直結しているので、ローアングルでは撮れなかったのだろうと妙に納得をしましたょ♪

酒と男に生きた、タルーラ・バンクヘッドの生涯は調べると面白いので、ユーチューブとかで検索すると楽しめます。勉強になります。(^o^)♪

そして、幾日も漂流していたので、汗と香水に蒸せている筈の、彼女のカルティエの腕輪で、魚を釣るという発想、なんとも優雅な、欲しがりません勝つまではの表現が素晴らしく、日本は勝てないよ、これらの大人相手では。

デモクラシーで何とかナチズムに勝てないのか、富めるものも貧しきものも、白人も黒人も一丸となって、そんな期待と戸惑いの大海の中を、救命艇は、開拓者の船は、人類の小舟は進んで行くのでした。

ヒッチコック登場シーン 25分位に 痩せ薬の新聞広告、やるな~♪

オイラのヒッチコック映画の探検は、まだまだ続きます。
砲撃を受けた船。
死を免れた人々が集う一隻の救命艇は途方もない海に囲まれた密室と化す。
敵味方人種職業入り混じり展開する人間模様。

「一緒に生きるより一緒に死ぬ方が奥が深い」

絶望の中で見る光は人を変える。
密室心理劇で群像劇の典型。救命艇の先客は優雅に着飾った女性ジャーナリスト、そこへ生存者が次々乗り込んでくる。負傷者、看護者、気の荒いアメリカ男、敵のドイツ人、黒人…属性ごと役割分担されるキャラクター。同じ船でも位置と距離によって映し出されるヒエラルキー。やがて大事な荷物が一つ一つ海へ捨てられるように、それぞれの上辺が剥がされて本質を表していく。
船の残骸が沈み、乗客の持ち物が漂う波からパンして、涼しい顔で煙草をくゆらす女性の姿へ、淡々と情景描写を重ねるオープニングにはさすが無駄がない。出来事を説明するでなく状況だけ見せ、救命艇という限定空間に集中し、展開をダイアローグに委ねる。脚本は小道具やエピソードで情報を小出しに与え、誰を信じれば生き延びられるのか?と疑心暗鬼にさせる。
船と共に揺れる倫理観、一線を越えてサヴァイヴする者たちの罪と罰は、「ミニョネット号事件」からの着想もあるだろうか。母子を弔う横顔の遠近、船頭以外がみな手術を取り囲む場面の後ろ姿など、印象的な構図がモノクロの宗教画風に思えたりも。
ただ、後半の展開は戦時中の体制があからさまに反映されるし、クールだったタルーラ・バンクヘッドがヴァンプ化してやたら思わせぶりにじっくり撮られたり、黒人の扱いも当時のステレオタイプ。極限で表す人間の業というよりも、あくまで戦時下での縮図のようだった。
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