おかげさまで400レビューに到達!
👍で背を押してくださるフォロワーの皆様に心から感謝申し上げます✨🌹✨
400本目は大好きな映画!!!
色々語りたくて長〜〜〜いです!!!
お暇の折にでも、お読みいただければ嬉しいです。✨🙇♀️✨
📖📚 以下ネタバレもあり〼 📚📖
【 映画愛❤️🔥を語る 】
英国の古書をめぐるあたたかい実話です。
ニューヨークで手に入らない廉価で上質な古書を求める女性作家、ヘレーン!👩🏻
その気難しいオーダーに誠実に応えるロンドンの古書店の担当者、フランク!👨
注文が重なるうちに、互いの気遣いや心の交流がひろがって、絆がどんどん強くなる…この展開が嬉しくて、ワクワク!🥰
20年に及ぶ交流譚はフランクの急逝によって幕を閉じますが、
彼女のもとには素晴らしい蔵書と手紙類が残り、輝きを失うことはありません…✨
その後、56歳でようやく英国の土を踏んだ彼女の回想…という形で映画が始まります。✨🎞✨
ユーモアの暖かさと、
時間経過のせつなさが画面から伝わり、
満ち足りた時間が過ごせました…💕💕💕
観賞後には、誰かに手紙を書いたり
詩集を持って公園に行ってみたくなるかも!
幸せな記録映画です。
✨✨🇬🇧✨🇺🇸✨🇬🇧✨🇺🇸✨✨
【 古書店Marks & Co.について 】
アンティークな雰囲気漂うステキな店内!
従業員も感じのいい優しそうな方ばかり…
フランクとヘレーンの交流に少しづつ関わり
あたたかなやりとりを続けることになります。
救援食料が詰められたヘレーンからのプレゼント(木箱!)を開けるシーンはわくわくしちゃいます!
🎁✨🍖🧀🍞🫐🧈🥓✨🎁
現在は残念ながら閉店されてますが、
跡地にプレートがあるそうです。
【 文通についての連想 】
もしかしたら
世界中のビジネスシーンのなかに
同じような交流があるのかも……
それとも、実は稀少な出来事だから
胸を打つ物語になったのか……
そんなことを考えたり
廃れつつある文通のよさを
あらためて思い返したり…✨📨✨
一昔前には雑誌等に文通コーナーがあり、
ペンパル募集の告知がありました。
今でも郵便局🏣が毎月発行している機関紙には、そんなコーナーがあります。
数行の告知が、実にさまざまで面白いです!
✨📮✨📮✨📮✨📮✨
【 役者さんについて 】
アン・バンクロフトの陽気で活力あふれる作家像✨🚬✨
アンソニー・ホプキンスの知的で上品な古書マイスター姿✨📓✨
どちらもご本人同様に素晴らしい!
まわりの人々も違和感なく
シックなインテリアや
雑然とした生活空間すら
ひとつのトーンに調和して心地良い!
そして、アン・バンクロフトさんが
『卒業』のマダムと知って驚く!😳💦
✨✨📚📖📓📗📕📚✨✨
【 古書について 】
アンティーク市でたまに見かける
ボロボロの洋書でさえ
なんともいえない存在感と雰囲気!
フランクが誂えてくれたような
ほとんど新品の古書があれば
宝物のような蔵書になるんだろうなぁ💕
ヘレーンの古書への愛情には
うんうん、そうよね!と頷いてしまうけど
自分は本の書き込みに抵抗があるうえ
やはり誰かが手放した本には
躊躇してしまうロマンのなさ…😂
そして、日本の古書には何故か惹かれない…🧐❓
✨🇺🇸✨🛋✨☕️✨🇬🇧✨
【 原作のこと 】
原作は江藤淳さん訳の文庫を読みました。とても、とても、良い感じです。
作品への愛情が感じられる名訳!
この物語が一層好きになりました。
ヘレーンとフランクの博覧強記に舌を巻きつつ、出てくる本にも興味をそそられました。
文庫で読めるものがあれば、少しでも味わってみたい!
まずはジョン・ダンから!
ピープスも読んでみたい。
終盤、ヘレーンが本棚の掃除をしながら言う台詞に胸を突かれ、ホロリ🥲
あの言葉が物語の核ではないかしら!
✨🚬✨☕️✨📚✨🚬✨☕️✨
【 ヘレーンのこと 】
この作品中で、時に勇み肌の姐御風、時に気難しい厳格な学者風、平素は茶目っ気たっぷりの物書きであるヘレーン・ハンフ!
彼女のヒトを惹きつける文章は、ユーモアと信念がたっぷり!
色褪せぬ魅力にあふれています。
フィクションなんか興味ないの!
と、オーダーするのは、現実を見つめた日記や評論、詩、随筆の類が主体。
(例外としてジェーン・オースティンは、アリ💕)
そんな信念を貫くように、彼女が著したこの書簡集は多くの人を感動させ、素晴らしい映画になりました。
どことなくRBGことルース・ギンズバーグをおもわせる女性です。
現実から目を逸らさず、努力し、実績を残した…それも、笑顔を忘れずにこなしたカッコよさ…💕
とても真似できないけど、憧れます!
【 原作の続編について 】
この素晴らしい事実、著作、映画に反し、残念なコト……
ヘレーンの本が英国で出版されることになり、ついに渡英が果たされる顛末を描いた『続チャーリングクロスロード84番地』
日本では雄山閣から出版されているのですが、これがとんでもなくヒドイ訳&編集!
まったく校正されていないと思われるメチャクチャぶり。訳文もデタラメ。
意味不明な文章だったり、明らかな間違いが山ほど…写真や言葉の注釈、カッコの付け方、送りがな、なぜこんなことに?というくらいヘンテコ。
訳者は一見立派な肩書きもあり英国関連のエッセイなども出しているらしい恒松郁生氏。👇
桜美林大学文学部英語英米文学科卒(英名:Sammy I. Tsunematsu)ロンドン漱石記念館館長、崇城大学名誉教授
本当にご本人が訳したのか、ちゃんと目を通したのか、一度でも校正したのか、詰問したくなるくらい腹立たしい本でした。
(ロンドン漱石記念館のフェイスブックを確認したら、15年前に訳した本としてオススメしてあり呆れました…この記念館、個人宅の上、閉館の情報も…いったいどんな状況なのか?!)
和訳本の内容を、ヘレーンが知ったらゴミ箱に投げ捨てるかも……!
もとの本が江藤淳氏の名訳、映画化もされているので、出せば売れると見込んでのやっつけ仕事なのでしょうか。
本当にガッカリし、情けない気持ちになりました…😮💨
こんな不誠実な仕事、マークス社&フランク・ドエル氏とは真逆でしょう。
著者と読者にきちんと向き合い、
心を込めて美しい訳本をつくろうという志のある方に、本当の続編の出版をお願いしたいものです。