な、なんだこの映画……。
近代東京を舞台に、平将門公の怨霊を復活せしめんとする加藤保憲と辰宮家の戦い……というストーリーだが明治〜昭和初期まで時系列が描かれており、明治天皇崩御、関東大震災などの実在の歴史とリンクするところがあるのが興味深い。……が、いまいち話が飲み込み辛く、時代背景に反して相当にオカルティックな進行はちょっと正気を疑う。
文明サイドの象徴として人造人間（人造人間！？）を持ち出してくるのは相当に胡乱だが、個人的に一番盛り上がったのも地下トンネル掘削爆破シーンだったのでめっちゃモヤる。そんな枝葉の進行で本筋に影響与えるとかあっていいの！？
セットや美術、VFX等については相当に金がかけられているのが節々に感じられ、こんな一般受けしなさそうな話なのによくも大規模な予算が降りたな……と感心してしまう。加藤保憲の迫真の演技はめちゃくちゃ良いです。癖のつよすぎる怪奇特撮映画。
