こく

アナザー プラネットのこくのレビュー・感想・評価

アナザー プラネット(2011年製作の映画)
4.9
好みは分かれる作品だと思いますが大好き。

突然、地球の近くに現れた、もうひとつの地球。それに見惚れた主人公は飲酒運転交通事故を起こし、人を殺してしまう。

全てを失い刑務所から出た主人公は清掃員として寡黙に日々を過ごす。

もうひとつの地球には自分と同じ人間が存在するという。そこにいる自分は、どのような人生を送っているのか? 主人公はそれを確かめたくなる。人生を変えたいではなく、ひと目見て確かめたいというのがエモい。

超物静かなマルチバース映画。もうひとつの地球なしでも成立するお話でSFとしては少し弱い。でも、常に空にもうひとつの地球を映すという事で、ここまで深い後悔と贖罪のドラマに。

今の自分は間違いでは? もっと良い人生があるのでは? 誰しも一度は考えてしまう普遍的なテーマを扱ってます。
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