良く言えばケチをつけにくい。逆に言えば無難。
そんな安パイのような映画。
結婚間近の彼女が事件によって命を落とし、婿と両親は同居生活を開始する。
その中で父親の仕事に就き、彼女の裁判の経過を見守る一家。
この映画は彼女の存在などほとんどない。
むしろ亡くなった娘の喪失感という部分で、父親と母親と婿の3人のその後が描かれる。
悲しみに暮れるようなことはなく、淡々としたテンションで進んでいく毎日。
でも心のどこかで引っかかりがあるのも事実。
いかにして折り合いをつけるかのだ。
ダスティン・ホフマンだったりジェイク・ギレンホールだったりみんな上手いんだけど、この役者たちならもっと深くテーマに入り込んでも損はしないと思うけどね。