Bobsan

悪魔のしたたり/ブラッドサッキング・フリークスのBobsanのレビュー・感想・評価

5.0
1974年の作品ですが、今観ても古さを感じませんね。この作品のように唯一無二を誇る作品には時代を超越できるパワーがあります。確かに人体破壊シーンや血の質感などにチープ(あまりこの言葉好きじゃない)さや時代を感じさせる部分はありますが、監督が何をやりたいのかビンビン伝わるので気になりません。
今観ると、「ムカデ人間」はこの作品を下敷きにしているのがよくわかります(毒針で獲物を捕獲する。刑事が2人飛び込んで来て返り討ちになる)。「ムカデ人間」のハイター医師はどうしても人間を繋げてみたいという夢に取り憑かれ、本作のサルドゥは拷問ショーを芸術の域まで高めたいという夢に取り憑かれています。どちらも狂った夢で決して許されない事ではありますが、誰にでもあまり人には知られたくないけどどうしてもやってみたい事ってありませんか(ホールケーキ丸ごと一個食べたいとか日本中のブックオフ巡りしたいとか)?
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