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田舎司祭の日記のyasu555overseasのレビュー・感想・評価

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)
4.0
見ました。

寒村に赴任して来た若い司祭は病弱で身体に弱く、初めは強い信仰と使命感を持ち、悩んで苦しんでる村人と向き合って献身的な努力をするが、逆に村人から誤解を受けてしまった事で若い司祭(又は聖職者)は悩んで苦しみ続けて信仰心と使命感を失い、神から背を向けてしまったせいで、身体はますます弱くなり、ガンに侵されて完全に生きる気力が無くなっていく若い司祭の大変辛い苦難と難行が伝わりました。

信仰心と使命感を失ってもまだ司祭として聖職者として貫こうとしてましたが、流石にガンには勝てず、自分の代わりに友の家で死んで死ぬ前に記したトルシー司祭宛の手紙が送られる展開で語って終わるという感じが暗い別れなオチでした。

司祭が言った言葉を記して送られる「すべては神の恩寵」。これを考えた時、若い司祭が病死したのはこれも神に定められた運命による恩寵なんやろ〜な。