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さらば愛しき女よのkojikojiのレビュー・感想・評価

さらば愛しき女よ(1975年製作の映画)
3.8
レビューが長くなりそうなので、この映画の評価は簡単に書く。
雰囲気も楽しめるし、ストーリーも面白い、おすすめの作品だ。

ヒロインのシャーロット・ランプリングはそんなに出番が多い訳ではないが、その鋭い視線だけで存在感をしめす。彼女の存在がこの映画を引き締まった映画にしている。

ラストはきっとびっくりする。


レイモンド・チャンドラーが生み出した私立探偵フィリップ・マーロウの原作は次の7作
❶「大いなる眠り」(39)
❷「さらば愛しき女よ」(40)
❸「高い窓」(42)
❹「湖中の女」(43)
❺「かわいい女」(49)
❻「長いお別れ」(53)
❼「プレイバック」(58)

チャンドラー自身が映画の脚本を書いていたこともあり、この作品は映画化が続いた。
映画は10本ある。
①1943年「ブロンドの殺人者」(ディック・パウエル)❷
②1946年「三つ数えろ」(ハンフリー・ボガード)❶
③1947年「高い窓」(ジョージ・モンゴメリー)❸
④1947年「湖中の女」(ジョージ・モンゴメリー)❹
⑤1963年「ロング・グッドバイ」(エリオット・グールド) ❻
⑥1969年「かわいい女」(ジェームズ・ガーナー)❺
⑦1975年「さらば愛しき女よ」(ロバート・ミッチャム)❷
⑧1978年「大いなる眠り」(ロバート・ミッチャム)❶
⑨1999年「マーロウ 最後の依頼」(ジェームズ・カーン)たぶん❼なんだろうけどわからない。
⑩2022年「探偵マーロウ」(リーアム・ニーソン)原作者はチャンドラーではない。

10作のうち私が観たのは、まだ3作。⑤、⑦、⑩だ。整理するのが早すぎたかもしれない。

確実に観れるのが、②と⑧である。
それを観てから書くべきかもしれないが、今のところ本作⑦が一番面白かった。
全体レビューは観れる作品を全部観終わった後に改めてやりたい。何本見れるかは、今後のお楽しみだ。

評価が高いのは⑤なのかも知らないが、レビューにも書いた通り、マーロウのタバコを見てるだけで具合が悪くなるので、この映画は論外だ。

チャンドラー自身はマーロウは「ケリー・グラント」が一番似合うと言っているらしい。したがって、マーロウのイメージはケーリー・グラントなんだろうが、私の本のイメージは案外このロバート・ミッチャムは近い気がした。


#1451 2023年453本目
1975年 アメリカ🇺🇸映画
監督: ディック・リチャーズ
原作者: レイモンド・チャンドラー
原作: さらば愛しき女よ
音楽: デビッド・シャイア
この映画の音楽はなかなか良かった。
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