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ファウンテン 永遠につづく愛のsawakのレビュー・感想・評価

3.0
「ヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズによる、時を超えて永遠の愛を誓い合う感動ラブストーリー…涙が止まりませんでした…😭」

とか書いておいてもいいけど、スキンヘッドのヒュー・ジャックマンが座禅を組みながら空を飛び始めた時点で、まともな映画な訳がなかった。

ストーリーはなきに等しいが、眼を見張る点もある。
アロノフスキー組常連の音楽、クロノス・カルテットの劇伴は相変わらず作品の高貴さとマッチしているし、『2001年宇宙の旅』の「スペースゲート」を想起させる宇宙の表現(CGではなく化学反応を撮影し使用したらしい)などビジュアル面も、スキンヘッドでびゅーと飛んでいくヒュー・ジャックマン以外は、素晴らしい。カットワークや接写の多用といったアロノフスキーらしさも満喫できるはず。
一応ストーリーも、「知恵の樹」に対する「生命の樹」をめぐり永遠の命と愛を対比させた…と書くとなんか悪くない気もしてきた。ラストのカオスも、エンドロールの時はムカついてたけど、レビューを書いている今はなぜか許せる。

問題は、ただただ、ただただ内容がつまらないということだけ。
「失敗作にこそ作家性は宿る」らしいですし、観てげらげらするにはオススメ。


しないかも。
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