ARAMAKISHAKE

イカリエ-XB1のARAMAKISHAKEのレビュー・感想・評価

イカリエ-XB1(1963年製作の映画)
3.5
試写会にて鑑賞。1963年チェコスロバキア制作のSF作品。

60年代にここまで端正で面白いSF作品があったんだ…しかもチェコスロバキアで…

導入からかなりインパクトの強いシーンから始まり、凝った画面作りと音楽のクレジット。期待できるとウキウキしながら物語を待つ。
生命体調査のため15年(乗組員たちからすると2年)の宇宙探査に出た40人と大所帯な宇宙船。人々は私物を持ち込んでわりとラフに宇宙生活を送っている。
独特のリズムのダンスを踊ったりジムで運動したりご飯を食べたり栄養ドリンクを飲んだり…

航路の途中でいくつかの出来事がある中で、それぞれの出来事がそれぞれハラハラさせてくれるし、SF映画あるあるな展開の要素が詰め込まれていて奥深い。

大きく派手なアクションもなくほとんどが会話のシンプルな密室劇だけれど構成された要素が「見覚えがあるようでない」オリジナリティに溢れていて中盤のだるさも含めて満足感のある一本だった。
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