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ミミズバーガーのHIのレビュー・感想・評価

ミミズバーガー(1975年製作の映画)
1.4
アメリカの田舎町。湖畔の土地の開発計画が進められる中、市長を始めとする有力者たちは立ち退きに応じない厄介者・アムガーじいさんに手を焼いていた。ある日、ペットのミミズが混入した料理を食べた人々がミミズに変身することを知ったアムガーは、所有地を守るためにミミズ人間を増殖させようとする。

「某ハンバーガー店の肉にはミミズが使われている」という都市伝説"ミミズバーガー"の元ネタで間違いないだろう。製作はZ級映画監督エド・ウッドのライバルと称されたテッド・V・マイクルズ。
レンタル店で陳列されていたのはホラーでもコメディでもなく、なんとドラマコーナーであり、本作のすぐ隣はイーストウッドの『ミリオンダラー・ベイビー』だった。

演者が実際にミミズを口に入れモグモグする様をガッツリ映す!実におぞましい!
元凶となる、ミミズを病的に愛するオッサンはミミズ1匹1匹に名前を付け、手のひらいっぱいに乗せて愛でる。ミミズがたっぷり入った瓶に手を入れてニッチャニッチャする。ゲロゲロ。製作陣は何を考えてこの映画を撮ったのか。ちなみに主演のオッサンは本作の監督でもある。

オープニング曲は子供番組のOPのように軽快で、バックの絵はクレヨンで描いた紙芝居のような画風のミミズたち。劇中で流れる音楽は"エリーゼのために"そっくりで見事にミスマッチ。こんな内容なのに本編約90分もあってかなり長い。70分台にしても全然問題ない出来。いろんな意味ですごい映画だった
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