南北戦争最中のアメリカ。北軍のショー大佐は、黒人のみで構成される第54連隊の指揮を命じられる。最初は歪みあっていたものの、南軍との戦闘を経ながら白人の上官と黒人の志願兵は信頼を築いていく。
19世紀末に4年間続いたアメリカの内戦"南北戦争"。アメリカの貿易のあり方や奴隷制度の是非等が争いの火種で、終決時のリンカーン大統領の演説が有名。
戦時中の人間模様を描くドラマが主だと思ったが、冒頭の戦闘で四肢が飛んだり頭が破裂したりといきなりエグい。黒人の志願兵の面々はフリーマンやデンゼル等、今となっては錚々たる顔ぶれ。ポリコレのポの字も無い、人種差別丸出しの時代の中、白人の上官と黒人兵の葛藤と交流が熱い。ハートマン軍曹的な指導者もいて、辛い訓練に涙を流す者もいるが、自分があの場に放り込まれたらたぶん同様に泣いてる。デンゼルも見せしめで鞭打たれ涙する。
ベトナム戦争ものの映画は何本か観ているが、南北戦争も凄まじかったようだ。終盤の激戦は急勾配の坂が非常にキツそうだった。
ノンクレジットでビル・ナン(『ドゥ・ザ・ライト・シング』、ライミ版『スパイダーマン』等)が出ているらしいが、どこにいるか全く分からなかった
