ゾンビと人間の間にいる葛藤と文字通り生きることに付随する痛みとが描かれているから、ものすごく重厚な映画っぽくなっている。
真の姿になった彼女さんのその見た目がとても痛そうでいて生を体現していてステキ。でも本当に痛そうだからしばらく見たくない。
そして死と愛とは非常に近しいもしくは表裏なのだと、何かで言っていたけど、まさにその通りなのかも知れないな、と思わされる展開。
この中身の詰まり具合がとてもじゃないけどゾンビ映画のそれじゃない。人間の醜さや社会批判として良く用いられるジャンルではあるけど、愛でここまで行くのか、って。すごい。
前作までのコメディ要素をいっさい排除したのはシリーズとしてどうなのか分からないけど、唯一無二なものを作ったことに関してはこれはこれで正解だったんだと思う。
