kazマックスグローバーレッド

群狼大戦のkazマックスグローバーレッドのネタバレレビュー・内容・結末

群狼大戦(1989年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

人命軽視香港映画史上最大級問題作。
これネタバレありきの映画です。

『大福星』で女ボディビルダーと戦ったシベールフー。『霊幻道士』では逃げ回ってばかりだったけどこの頃になると華麗なアクションもこなせるようになったムーンリー。この2人が敵のアジトに乗り込み大バトル。追い詰められた敵のボスはプロパンガスに拳銃を向けて発泡。

『ダイハード』さながら大爆発する建物の窓からダイブするフーちゃんとリーちゃん。しかし飛び降りるのを躊躇した2人はタイミングがズレて ガチの火だるまに…

「主演女優ムーン・リーとシベール・フーは映画芸術の真実性を高める為、自ら危険なスタントに挑戦し重症を負った。彼女たちの勇気とプロ精神に心から敬意を表したい」

…とテロップが出て包帯グルグル巻きの彼女らが載った翌日のトップニュース新聞記事が映し出されて「劇終」。

映画の内容 吹っ飛んじゃって最後はただの事故映像。いやいや、本来ならお蔵入りだよ。フーちゃん全身の28%、リーちゃんに至っては全身の70%が火傷で重体。

奇しくもジャッキーか俳優として自ら危険なスタントをこなすので二番煎じ三番煎じ好きな香港の映画人がそれをマネて女優にまでスタントを強要する流れが出来てしまった。事故をネタにまでして劇場公開ヒットを狙うアコギな商売で香港映画史上一番酷かった時代の映画が『群狼大戦』

フィルムの回転を早くしてスピード感あるバトルを演出してたけど、動きが昔の手回しフィルムのようでぎこちない。映画としては★0だけどこんな酷い時代に頑張っていたフーちゃんとリーちゃんに★5つです。因みに2人ともその後 整形手術を受けて今は元気に暮らしてます。