このレビューはネタバレを含みます
どうしても最近のウェスアンダーソンと比べてしまうので純粋な評価が難しいんですが、初期の感じ大好きです。
設定が分かりやすく、しっかり笑えて、はちゃめちゃだけど心から愛せるキャラがいる。そして全然解決はしていないのに、どこか希望を見出すことができる。
長編1作目とあって今ではお馴染みの分かりやすいウェス色は薄いけど、カメラワークや色使い、精巧なセットや煌びやかな小道具よりも、もっと大事な「ウェスアンダーソン」があるんだということを知ることができた。
これにもっと早く気付いていたら、きっと初期2作以降の作品の観方も変わっていただろうと思う。つまり、自分にとってのウェスアンダーソンの核となる部分がその作品に色濃く反映されているかどうかを観ることができていたのだろうと思う。
モンキーみたいなミニバイクに乗って奥からすっ飛んでくるオーウェンウィルソン面白すぎる。イネスと電話してウキウキにダンスするルークウィルソンも、全て失敗するラストの計画も最高。
もう一度、ウェス作品を全部観直したいと思います。