完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
　これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

　とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

　さて、今回鑑賞した作品は……
　『魔界からの逆襲』　LDで鑑賞。
　1981年　アメリカ　　ホラー、アクション　　　先客3名様

　その昔、人間界に降り立った魔王ルシファーは大天使ラファエルに追いつめられ「私は生まれ変わる」と言い残し、自ら命を絶つ。
　それから月日が流れ、舞台は現代のアメリカ。
　ニューヨーク州の田舎町に住む内気な少年アンドリューは、何がきっかけかはわからないけれど、自分がルシファーの生まれ変わりだと突然自覚する。
　一方、ごく普通の女学生ジュリーには大天使の一人であるガブリエルが乗り移ってた。
　天使への復讐に燃えるアンドリュ＝ルシファー。彼を止めるためには三大天使のガブリエル、ミカエル、ラファエルがそろわなければならない。
　現代のキューヨークを舞台に、天使vs魔王の壮絶な戦いが幕を開ける……。

　幕を開けると言いましたが、映画終盤になるまでは何にも起こりません。
　アンドリューは18歳の高校生という設定。ルシファーの生まれ変わりなんだけど、ただの変わり者の高校生という描写に落ち着いている。体育の授業に遅刻して、罰として腕立て伏せ50回（罰にしては少ない）を命じられても素直に従うルシファー。天使と戦うには体鍛えないとね!
　そんなのんびり屋ルシファーもルシファーだけれど、天使側も何やってんだ状態。
　神父には相手にされないわ、警察に連行されるわ、ついにルシファーが人を殺め始めたというのに、それを止めようとせず、現場を呆然と見つめるだけ……と、天使マジ使えねー!
　ルシファーが使者をよみがえらせ、ゾンビ軍団を率い始める後半10分くらいで、ようやく盛り上がってくる。ちょっと『バイオハザード』を連想させる演出もあり。
　とはいえ、全体的にはチープな作り。今の技術でリメイクしたらそこそこの作品になりそうな気はするけれど。

　因みにサントラにはセックス・ピストルズをはじめとした ’80年代を代表する豪華ミュージシャンたちが参加している。

　もう一つ因みに、大天使って3人じゃなくて4人じゃなかったっけ?　と思って調べたら、ウリエルはカトリック教会では認可されていないらしい。あらま。

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