「私の興味はただ一人。ベッドでも戦場と同じ殺人鬼の顔を持つ将軍だ。私はその正体を暴いてやりたい」
舞台は1942年、ナチス占領下のワルシャワ。スパイ容疑のある娼婦がアパートで惨殺される事件が起きた。目撃者の証言によれば、犯人は"将軍"の制服を着ていたとのこと。犯行の日の夜、アリバイのなかった3人の将軍を追い、情報部のグラウ大佐が動き出す。
タンツ将軍の不気味な存在感が素晴らしかった。話自体はちょっと冗長で、そんなにハラハラドキドキするシーンはなく会話劇が中心。ラストもどんでん返しって感じではなかったのであんまり楽しめなかった。
以下、セリフメモ。
「マリア・クピエツカ…。我々と親しくしていた娼婦じゃないか」
「愛国心で女性器の周りを100箇所も差しますか?」
「犯人のズボンには赤い縞が入っていました」
「赤い縞が将官なのは知っているか?」
「ドイツの将軍が目撃され、犯行当夜アリバイがない将軍が3人いた」
「内命だ。子供用の食糧を携行せよ。信頼が得られる」
「伍長専門?」
「いいえ、好みは英雄だけ。英雄に抱かれたいの」
「将軍の娘に伍長は不足か?」
「殺人も大規模だと偉業だが、小規模だと犯罪だ」
「この殺人はヒトラーの暗殺だ。今回の首謀者はパリの将軍たちだ」
「殺した理由は?」
「時たま衝動に駆られる。理由は色々あろうが、これも戦争のせいだ」